私がコントロールアンプに求めるもの(その12)
インプットアンプをそれぞれの入力端子ごとに設けているコントロールアンプは、過去に幾つかある。
チェロのAudio Suiteではライン入力に関しては、ふたつ用意されていたと記憶している。
グレードの違いで、プレミアム・モジュールとベーシック・モジュールだったはずだ。
メリディアンのMCA1、MLPのライン入力は、
CDプレーヤー専用のモジュールが用意されていた。
他の機器と比べてCDプレーヤーの出力レベルが高いため、入力感度を低くするとともに、
たしか入力ンインピーダンスを通常よりも高くしていたようにも記憶している。
さらに高域の周波数特性も、あるところから数dBステップダウンするようになっていたはずだ。
CDプレーヤー登場以前のQUAD・44にもCD用のモジュールが用意された。
これも入力感度は、チューナー、AUX用のモジュールよりも低かった。
44はシャーシー内部ほぼ中央にマザーボードが垂直に立っている。
このマザーボードにそれぞれのインプットアンプ・モジュールはピンで刺さり接続される。
ピンの数は7本。フォノ入力モジュール、通常のライン入力モジュールが使用するのは、このうち5本。
信号用で3本使用(左右チャンネル1本ずつとアースの1本)、電源用に±で2本となっている。
7本すべて使用するモジュールはテープ用モジュールだげだ。
Audio Suiteはリアパネルの下半分に厚めの金属のバスバーが10本通っている。
この金属のバーに各モジュールはネジ止めされ、信号のやりとりと電源の供給を受ける。
メリディアンはそれぞれのモジュールの側面片側にピン、反対側の側面にピンを受けるコネクターがあり、
信号、電源のほかにロジック信号のやりとりを行っている。