喫茶茶会記のCDプレーヤーは、ラックスのD38uである。
このCDプレーヤー、音質のためなのだろうが、サーボのかけ方をあえて弱くしているようだ。
CD再生中はちょっと手が当っただけで音飛びがおこる。
先日も喫茶茶会記の店主・福地さんのおすすめのCDを鳴らしていたら、
途中で音飛びが連続して発生し、先へと進めない。
この時は手が当ったわけではなく、ディスクについたキズが原因だった。
盤面をみると、キズは多いが、
大半のCDプレーヤーならは音飛びせずに再生できる程度であり、
喫茶茶会記のもう一台のCDプレーヤーでは音飛びが発生することはない。
CDプレーヤーの初期のモデルは、サーボがかなり強くかけられていた。
けれどサーボがCDの音に与える影響がわかってくると、
サーボのかけ方を弱くするメーカーも出てくようになった。
それでもすべてのCDが再生できればいい。
けれど実際にはそうではない。
ならば盤面にキズをつけないように注意すれば済む話かといえば、
たとえばそういう盤面であっても、どうしても聴きたいCDを中古で見つけたならば、買ってしまう。
それがきちんと再生できないCDプレーヤーがあるわけだ。
それにCDの寿命の問題もある。
読み込めなくなったCDを持っている人もいる。
音質のためにサーボを弱くするのは理解できる。
けれど、世の中にはそれで再生できるCDばかりではない。
アナログディスク再生であれば、なんとかできるのに、
CDプレーヤーはいわばブラックボックス的であり、何の手も下せない。
せめてサーボの強弱をユーザーが選択できるようになっていれば、
キズの多いディスク再生時には、一時的にサーボを強くかけて、ということもできる。
でも、そんな機能はD38uにはない。
同じ趣旨のことを「井上卓也氏のこと(その25)」で書いている。
アナログディスク再生は、ブラックボックス的ではない。
場所はいつものとおり四谷三丁目のジャズ喫茶・喫茶茶会記のスペースをお借りして行いますので、
1000円、喫茶茶会記にお支払いいただくことになります。ワンドリンク付きです。