the Review (in the past) を入力していて……(その25)
PAM2と同じコンストラクションのコントロールアンプは、クレルからも、そのあと登場していない。
PAM2のプリント基板は、正方形に近かったと思う。
これ一枚に片チャンネル分のフォノイコライザーとラインアンプを構成する部品が取り付けてられている。
おそらく基板の左側、リアパネルからフロントパネルに向かって、フォノイコライザーアンプが、
そして基板右側、今度はフロントパネルからリアパネルに向かって、ラインアンプ、というふうになっているはずだ。
フォノ入力の信号は、基板上でUの字のような経路を通る。
ライン入力の信号は、リアパネル端子からフロントパネルの入力セレクターのスイッチまでくるわけだから、
やはりUの字のような経路を通っている。
これが、KRSシリーズのコントロールアンプ、PAM3になると、フロントパネル右側から左に向かって、
一直線に信号は向かう。もちろん入出力端子へ接続では折れ曲がるものの、
信号経路の、大きく表わすと直線といっていい。
こういう違いのためか、それとも、パーツ配置への考え方が変化したのか、
プリント基板を見た印象が、PAM2と、それ以降のコントロールアンプでは、
おもにコンデンサー、抵抗などの受動素子の配列に、違いがあるように感じられる。