Date: 8月 16th, 2009
Cate: 基本
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「基本」(その3)

微調整のあと、もういちどパーヴォ・ヤルヴィのベートーヴェンの「田園」交響曲の第4楽章をかける。
微調整の時にかけていたディスクの音の変化から、こんな感じで鳴ってくれるだろうと予測の範疇を超え、
アグレッシヴで、力に富んだ鳴り方に、黒田先生の言葉をまた引用すれば、
「描写音楽の迫力にあらためて圧倒されないではいられない」。

ただ精緻さにおいては、以前のセッティングにくらべて、やや後退したものの、どちらをとるかといえば、
しばらくは、このセッティングのまま、細部を追い込んでいこうと思う。

不思議なことに、他のディスクでは、正三角形のセッティングのほうが精緻さでもまさる。
優秀録音と云われるものほど、いかに緻密な録音を行なっているかが、はっきりと示される。

もちろん、あらゆる条件において、正三角形のセッティングが最良の結果を得られるわけではない。
それでも、スピーカーのセッティングに迷ってしまったら、いちど試してみる価値はある。

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