Date: 8月 15th, 2009
Cate: MC2301, McIntosh, ショウ雑感
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2008年ショウ雑感(その2・続×七 補足)

そんなことを気にしはじめると、マークレビンソンのML6やディネッセンのJC80のように、
左右チャンネルでシャーシーから独立しているアンプを2段重ねで使うのは、論外ということになってくる。

何度か試したことがあるが、やはり左右に2台並べて置いた音を聴くと、2段重ねでは使いたくない。
セパレーションを良くし、音場感情報の再現に有利なはずのモノーラル構成が、
使い方の注意がすこし足りないと、活かしきれないことになる。

同一条件にする(近づける)ために、井上先生は、こんなことを言われた。
「ボリュウムは、左右の条件をできるだけ同じにするには、2連タイプではだめ。
4連タイプの中央の2連のみを使うこと」

つまり2連ボリュウムだと、機械的な条件が、前側と後ろ側とでは異なるためで、
4連ボリュウムの中央2つを使い、前と後の2つを使わなければ、
完全とはいえないまでも、2連タイプよりは、ずっと左右の条件が近づくわけだ。

そういうふうに、電気的、機械的、電磁的、振動的にも、
左右チャンネルの条件をできるだけ等しくしていくことが、
音場感情報の精確な再現につながっていくわけだが、
その一方で、どれだけ注意を払い、意を尽くしても、
左右チャンネルを完全に等しくすることは無理だということも、井上先生は言われていた。

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