妄想組合せの楽しみ(カラヤンの「パルジファル」・その26)
健康な心を持った聴き手のため、というアンプの選択。
スピーカーを現行製品から選んでいるから、
アンプも現行製品から選びたい。
現行製品で、そういうアンプ(ここではパワーアンプ)はあるだろうか。
前回(その25)は二年前。
二年間、アンプを何にするか考えていたわけではない。
割とすんなり見つけた。
ただ、そのアンプの音を聴く機会がなかった。
聴いてから続きを書こうと思っていたら、二年間が過ぎていた。
けれど、その二年の間に聴く機会はなかった。
そのアンプはいまも現行製品である。
新製品ではもちろんない。
二年前でも、すでに新製品ではなかった。
私が、ここでの組合せで選んだのは、マッキントッシュのMC2301である。
KT88の4パラレルプッシュプルで300Wの出力をもつ。
しかもMC2301は以前まとめて書いているように、
それまでのマッキントッシュのパワーアンプのコンストラクションを一新している。
発売になって約十年。
いまも現行製品である。
いいアンプに違いない、といまも思っている。
正直300Wという出力は要らない、と思っている。
半分の出力にしてくれて、コンストラクションはそのまま、
出力管のKT88の本数を半分の四本にしてくれたら、いいのになぁ、と思っている。
でも300Wの出力を、そこまで必要とはしないけれど、
ぐっと音量を絞った状態で、VC7を鳴らしたい。
底知れぬ余裕を秘めた鳴り方をしてくれるのではないだろうか。
MC2301には決めていても、
コントロールアンプもマッキントッシュにしたい、とは思っていない。
コントロールアンプを何にするか、決めかねていたのも、
(その25)から、ここまで間があいた理由でもある。