Date: 7月 24th, 2016
Cate: 「オーディオ」考
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額縁の存在と選択(その1)

7月22日に日本でも配信が開始されたPokémon GO(ポケモンGO)。
いい年した大人が……、といわれようと、早速ダウンロードして遊んでみた。

すでに遊んでいる人ならばわかるように、AR(Augmented Reality、拡張現実)のON/OFFができる。
ARをONにしたiPhoneの画面にポケットモンスターが表れる。
この表示を見た瞬間、これがARならば、この感覚は以前にも体験している、と思い出した。

Google翻訳というアプリケーションである。
何度目かのヴァージョンアップのときに、カメラで捉えたものを翻訳する機能が搭載された。
新機能は日本語には対応していなかったけれど、
例えば印刷物のドイツ語にiPhoneのカメラを向けると、
瞬時のうちに英語に翻訳されて表示される。
しかも似たようなフォントで表示されるため、目の錯覚か、と思ったことがある。

目で直接見るのと、iPhoneのカメラと画面を通して見るのとで、
書かれている文字が翻訳されて、似ているけれど違うものになる。

Pokémon GOのAR機能をONにしてやっていて、
あのGoogle翻訳の機能もARの一種といえるのか、と思った。

Augmented Realityの専門家からすれば、拡張現実とはそういうものではない、といわれそうだが、
専門家でないわれわれが体験できる、現時点での拡張現実には、
枠というかフレームというか、そういうものがある。

Pokémon GOにしてもGoogle翻訳にしても、
自分の手のひらにあるiPhoneの画面でのことであり、
そこにはiPhoneという枠(額縁)があるわけだ。

このことがオーディオと関係して、いくつかのことを考えるヒントを与えてくれる。

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