チューナー・デザイン考(パイオニア Exclusive F3・その16)

パイオニアはExclusive F3の前年(1975年)に、TX9900を出している。
TX9900もダイアルスケールの上にメーターが配置されている。

ステレオサウンド別冊HI-FI STEREO GUIDEのバックナンバーをひっぱり出している。
すべての号が手元にあるわけではないが、
1976年ごろからダイアルスケールの上にメーターというチューナーが増えてきている。

トリオは1975年にKT7500でメーターを上にもってきている。
その後、トリオのチューナーはメーターが上にくるモデルが増えている。

テクニクスも1977年に発売したブラックパネルのチューナー、
ST8075、ST8080でメーターを上にしている。

サンスイも大ヒットとなったプリメインアンプのAU607、707、907とペアになるTU707(1977年)がそうだ。
オーレックスのST420も、Exclusive F3と同じ1975年に登場している。

それまで何気なく見てきていたチューナーのデザインが、ここ数年気になってきているし、気づくことがある。
だから古い資料、カタログ誌を眺めては確認している。

ダイアルスケールの上にメーターをもってきた最初メーカーはどこなのか。
HI-FI STEREO GUIDEでわかる範囲では、どうもソニーのST5000Fがそのようだ。

ST5000FはHI-FI STEREO GUIDEによれば、昭和42年10月発売となっている。
1967年──、Exclusive F3の約10年前、
すでに50年近く前から、ダイアルスケールの上にメーターを配置したチューナーが存在していたことに気づいている。

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