Archive for 1月, 2011

Date: 1月 17th, 2011
Cate: ユニバーサルウーファー

スーパーウーファーについて(その8)

サーロジックのSPD-SW1600はライン信号をA/D変換し、デジタルで信号処理をしている。
ここでディレイをかけることも可能だ。

SPD-SW1600のコントロールパネルには、D1というツマミがある。
ここには0.0から1.1までのあいだに、0.1刻みで12のポジションがある。
このツマミの単位は、m。つまりメートル、距離だ。

0.0のポジションではデジタルディレイはかからない。数値を大きくなるほどディレイ量は増えていく。

大まかな調整としては、メインスピーカーと聴取位置までの距離を3mあったとして、
SPD-SW1600と聴取位置の距離が2.7mだとしたら、30cm(0.3m)分、SPD-SW1600にディレイをかける。
ツマミの位置は、0.3に設定するわけだ。

ただし、これはあくまでもおおまかな目安でしかない。
レベル調整同様、こまかな調整が当然要求される。

あくまでもデジタルディレイは0.1刻み、つまり10cmきざみである。だからそれ以上の距離の微調整となると、
ウーファーの設置、もしくはメインスピーカーの設置を動かして、両者の相対的な位置関係を変える必要も出てくる。

まあ、でもたいていはウーファー側を動かすことが多いだろう。

そうやっていっても、距離はあくまでも目安でしかない。
この距離も、メインスピーカーのウーファーの高さと
だいたい同じ位置にSPD-SW1600のユニットがあればいいが、
場合によっては、例えばメインスピーカーが同軸型だったり、小型スピーカーでスタンドの上に設置されていると、
高さ的にもずいぶんの距離の違いが生じている。

この高さの分を含めて、どう距離をはかるか……。

Date: 1月 17th, 2011
Cate: よもやま

意外に感じたこと

私がTwitterでフォローしている人がリツイートされていたので、偶然読む機会があったのが下記の文章。
     *
不思議なことにCDは買わないのにライブに来る方がたくさんいるので。体験にはお金を払うけど、情報には払わないということが大きいかな。
     *
坂本龍一氏の語録を公開しているツイートである。

これを読んでいて、CDで音楽を聴くという行為は、体験ではない、というふうになりつつあることに、
正直、意外な感じを受ける。

オーディオに血道にあげてきた者にとっては、意外な言葉でしかないと思う。
コンサート会場で聴く音楽も、CDやLP、さらにオンライン配信で聴く音楽も、
どちらも「体験」として受けとめてきたのだから。

もちろん坂本氏の言葉が、ライブには行くけどCDは買わない人たちのすべてにあてはまるわけではないだろうけど、
ここでの「体験」とは、われわれが使う「音楽体験」の体験とは、
すこし意味が違うところにあるような気もしてくる。

Date: 1月 16th, 2011
Cate: コントロールアンプ像

私がコントロールアンプに求めるもの(その8)

コントロールアンプについて、あれこれ考えるのは楽しいことだ。
今日、岩崎先生の文章を読んで、改めて、そう思った。

ステレオサウンド 35号に書かれている文章だ。
     *
アンプを選ぶのは、ステレオシステムそれ自体を選ぶことの基といえる。アンプが決まればシステム全体が決まるも同然だ。
プレーヤーに対して重点を置く、あるいはスピーカーに贅沢をする、それは個人の好みとしてステレオ選択の姿勢には違いないが、それもひとつの基準あっての重点、贅沢だ。ならばその基準は、というと総合金額、総価格と思われがちだが、実はアンプにその全ての姿勢がある。そうなるとあるらゆるレベルのアンプが要求される。ただそのレベルにおいて性能上の最低限界は厳しく見定めなければならないのだ。
     *
コントロールアンプについて書かれているわけでなく、
「プリメインアンプのベストバイを選ぶにあたって」について書かれたものだ。

岩崎先生だからこその炯眼だ、と読んでいて思った。

Date: 1月 16th, 2011
Cate: ユニバーサルウーファー

スーパーウーファについて(その6・続補足)

もちろん、そんな状態であっても、メインスピーカーとスーパーウーファーのバランスはとれる。
ならばそれでいいじゃないか、という声もあるかもしれないが、
この状態では、システム全体のSN比に目を向けると、このままではまずい。

SPD-SW1600のLEDがサーロジックの指定通りに点灯するようにレベル調整することが、
SN比の点でも有利だし、つまりそうすることは、メインスピーカー側のSN比に関係してくる。

メインスピーカーを鳴らすパワーアンプのボリュウムをいっぱいにあげている状態では、
コントロールアンプからの出力レベルも低いわけだ。
これを、パワーアンプのボリュウムで、SPD-SW1600とうまくバランスがとれるまでに絞れば、
その分だけコントロールアンプの出力レベルは、同じ音量を得るにはとうぜん高くしなければならない。

SN比を改善することは、ノイズの量を減らすことだけでなく、
シグナル(信号)のレベルをあげることも重要となる。
もちろんその両方が実現できればそれにこしたことはないわけだが、
どちらか一方だけでも実現できればSN比は向上する。

それに、いまオーディオ機器のまわりには、どんなノイズがあるのかわからないほど、
きっとノイズにあふれた環境といえるだろう。
そういう外来ノイズに対しても、コントロールアンプ・パワーアンプ間の伝送レベルがあがれば、
それだけでもSN比的には有利になる。

パワーアンプにボリュウムがつくことになるデメリットは否定できない。
でも、メリットも、場合によっては生れてくる。

だから、ついている機能は、頭ごなしに否定せずに、いちどは積極的に活用してみたい。

Date: 1月 16th, 2011
Cate: ユニバーサルウーファー

スーパーウーファーについて(その6・補足)

メインスピーカーの鳴らすパワーアンプに、入力レベル調整(ボリュウム)がほしい、と書いたけれど、
なかには、そういう余分なものはできるだけ取り払って、
すこしでも音質劣化の原因となるものはなくしてほしいのに……、と思われる方もおられるだろう。

私も、同じように考えていた時期がある。
そうとうボリュウムにいいものを使っていたとしても、この部分での音質劣化を皆無にすることはできない。
それに、いいボリュウムになるほど高価になるわけだから、そんな使わないものをつけるくらいなら、
最初から外した状態で、価格を下げてくれた方がいいし、同じ価格だとしても、ボリュウムがなければ、
その分、他のところにコストをかけることができる。どちらにしても、ボリュウムなんてないほうがいい。

たしかに、バイ(マルチ)アンプにしたり、スーパーウーファーを加えなければ、それでもいいと思う。
でも、サーロジックのSPD-SW1600を使っていて思ったのは、
やはりパワーアンプにはボリュウムがあったほうがいい、ということ。

メインスピーカーを鳴らすパワーアンプにはボリュウムがついていた。
最初、サーロジックを加えたとき、パワーアンプのボリュウムはいっぱいにあげていた。
その状態だと、SPD-SW1600の入力レベルを示す3つのLEDがほとんど点灯しない。

説明書には、緑のLEDが常時点灯するような感じとあるが、
なかなか、この緑のLEDも点灯しない。
ましてフォルティッシモでときどき赤のLEDが点滅するくらいに、とも書いてあったが、
赤のLEDなどまず点滅することはなかった。

メインスピーカー側とスーパーウーファー側との感度の違いが大きすぎたためだ。

ここでいう感度とは、スピーカーの能率だけではなく、
それを鳴らすパワーアンプのゲインを含めてのトータルの感度である。

たとえばメインスピーカーの能率がそれほど高くないものでも、パワーアンプのゲインが高ければ、
パワーアンプとスピーカーをあわせた感度は、意外と高くなる場合もある。

私のところも、この例で、メインスピーカー側の感度をサーロジックよりもやや高めのだったため、
ある程度、両者の感度をそろえる必要がある。

Date: 1月 15th, 2011
Cate: ユニバーサルウーファー

スーパーウーファーについて(その7)

このエネルギーの総体量の変化に関しては、
スーパーウーファー側のカットオフ周波数を変化させるときにも注意したいことがらだ。

エレクトロニッククロスオーバーネットワークを用意し、
スーパーウーファー側の高域のカットだけでなく、メインスピーカーの低域をもカットする場合よりも、
私が使っているサーロジックウーファーのように、メインスピーカーはまったくいじらず、という場合には、
スーパーウーファー側のカットオフ周波数を上げていくということは、ウーファー側のレベルをそのままであれば、
エネルギーの総体量はわずかとはいえ、増える方向にいく。
反対にカットオフ周波数を下げていくのであれば、エネルギーの総体量は、こちらもわずかとはいえ減る。

変化させているパラメーターはひとつ(この場合にはカットオフ周波数)なのにもかかわらず、
実際には他のパラメーターも、わずかとはいえ変化しているということ。

だからカットオフ周波数を変化させたら、その音を聴くだけでなく、
必ずウーファー側のレベルもほんのわずか調整した音も聴いてみることだ。

とにかく、いま何をいじっている(調整している)のか、
そのことによって、何が変化するのか。
その変化にともない、変化量は少ないながらもつられて変化するものがないかどうか、
つねにこのことを忘れないようにしたい。

そしてスーパーウーファーの調整で訊かれるのが、ディレイの調整に関して、だ。

Date: 1月 15th, 2011
Cate: ユニバーサルウーファー

スーパーウーファーについて(その6)

話をもとに戻せば、ある程度まで、メインスピーカーとスーパーウーファーのレベル調整した、
その先にある微調整では、スーパーウーファーのレベルはそのままにして、
メインスピーカー側のレベルを調整していく、ということだ。

となるとメインスピーカーを鳴らすパワーアンプに、入力レベル調整がほしくなる。
それでメインスピーカーのレベルを上下する。

このとき忘れてはならないのは、メインスピーカーのレベルを調整するということは、
システム全体のエネルギーの総体量も変化しているということ。
厳密には、メインスピーカーのレベルを固定して、スーパーウーファー側のレベルを調整する場合にも、
メインスピーカーでの調整にくらべると、その変化量はわずかとはいえるが、エネルギーの総体量は変化している。

つまり、ここでの調整は、メインスピーカーのレベルを、それまでよりもほんのちょっとあげたとしよう。
大事なのは、レベルを上げる前の音と上げた音を比較しない、ということ。
どちらがいいとか悪いとかは、
エネルギーの総体量(つまり音量)が変化しているときには、判断を誤りやすいからだ。

自分のシステムなのだ。
いついつまでに、音を仕上げなさい、と締切が決っているわけではない。
このへんの調整になると、じっくり時間をかけて、その音そのものを聴くように心がけたい。

メインスピーカーのレベルを変えたら、1週間ほど、その状態で好きなレコードを、とにかく聴くことだ。
馴れてくれば、1週間という時間も、少しずつ短くても、判断できるようになってくるはずだ。

Date: 1月 14th, 2011
Cate: ユニバーサルウーファー

スーパーウーファーについて(その5)

ずっと以前、アルテックは、ウーファー(Woofer)のことを、Basic Speaker と呼んでいた。

もっともアルテックのスピーカーシステムは、例外的なモノはごくわずかあるものの、
すべて2ウェイと言い切ってもいい。
そしてウーファー(Basic Speaker)は、クロスオーバー周波数の低いA5で500Hz、
高い方のものでは、同軸型の604では1kHzをこえる。
最低音域から、500Hzから1kHzぐらいまで及ぶ使い方をしているため、
ベーシックスピーカーと呼ぶのも当然のことだが、
それでも単にどこまで受け持っているか、
ただそれだけのことでウーファーをベーシックスピーカーと呼んでいるわけではないだろう。

やはり音楽の土台として低音が、重い意味をもっているから、ではないだろうか。

やはりずっと前の話になってしまうが、日本では中音が大事だといわれた時期があった。
一時期流行ったドンシャリ傾向のスピーカーシステムに対する警句の意味も含まれてのことだとも思うが、
このころ、中音が音楽の土台だという発言もあったときく。

中音は、音楽の土台なのだろうか。

もしほんとうにそうだとしたら、中音を受け持つスピーカーユニットを、ベーシックスピーカーと呼ぶべきだろう。
だが、そう呼ばれたという話は、いちどもきいたことがない。

くどいようだが、音楽の土台は「低音」である。

Date: 1月 14th, 2011
Cate: ユニバーサルウーファー

スーパーウーファーについて(その4)

土台(低音)のレベル(大きさ)はいじらず、その上にのる音(メインスピーカー)のレベルを調整する。

これは、なにも珍しい調整方法というわけではない。
無意識であろうと意識的であろうと、スピーカーシステムのレベル調整の低音を基準にして、
多くの人は調整していっているはずだ。

ステレオサウンド 51号に掲載されている「4343研究」のなかでも、
JBLのマルゴリス氏は、4343の各ユニットのレベル調整の方法として、
まず上二つの帯域(ミッドハイの2420とトゥイーターの2405)のレベルを完全に絞り切って、
ウーファー(2231A)とミッドバス(2121)のバランスをとることからはじめている。

これが済んだら、次はミッドハイのレベルをあげていき、バランスをとる。
そしてトゥイーターのレベルを調整。
これで全体のバランスをとったあとに、さらに微調整にはいる、というものだった。

4343では──他のスピーカーシステムもそうだが──、
ウーファーのレベルは調整できない。
だからこそまずウーファーと、その上の帯域を受け持つミッドバス、
このふたつのユニットのバランスをきちんととる、ことからはじめるわけだ。
そして、ウーファーが受け持つ低音は、やはりベーシックな土台でもあるわけだから、
その土台を基準とするのが、あたりまえすぎることである。

よくスピーカーシステムのレベル調整となると、
とりあえず耳につく帯域のレベルコントロールをいじりがちだ。

2ウェイシステムだったら、レベル調整はトゥイーターのひとつのみだから、それでもいい。
でも4343のような4ウェイともなると、レベル調整は3つある。

ただやみくもに、中域が耳につくからと感じて、ミッドハイのレベルを落としていく、
そんなような調整方法をやっていては、対処療法的なレベル調整になってしまいがちだ。

もちろんバランス調整であれこれ苦労して、ノウハウをしっかり身につけているのであれば、
もちろん、どこから調整していってもいいかもしれないが、
それでも基本は低音を基準として、その上に積み上げていくことだ。

Date: 1月 14th, 2011
Cate: 「本」, 瀬川冬樹

瀬川冬樹氏の「本」(さらに、お願い)

瀬川先生の「」第三弾では、多くの方々の証言をいただきたいと思っています。

たとえばリスニングルームに瀬川先生を招かれた方、
瀬川先生のリスニングルームに行かれたことのある方、
オーディオ販売店などのイベントで、瀬川先生と話された方、
ごく短な断片的なことでも、瀬川先生のどの時代についてもでもかまいません、
少しでも多くのことを私自身が知り、それを伝えていきたいと考えていますので、
ぜひ、ご連絡くださいますよう、お願いいたします。

Date: 1月 13th, 2011
Cate: 岩崎千明, 組合せ

妄想組合せの楽しみ(番外・その8)

対決していくための環境として、色温度の高い光を求める。

色温度の低い、温かさを感じさせる光のもとではくつろいでしまい、対決するという雰囲気ではなくなる。
でも、なにも明るい光のもとだけが対決ていく場ではない。
もうひとつ、闇がある、と思う。

闇に一条の光、──それはもちろん色の温度の高い、純度の高い光が切り込んでくる。

ここまで考えてくると、以前書いたことのある、かわさきひろこ氏の言葉を思い出す。

余剰すぎる明るさは、人を活発にするだろうけど、一方で、人に安心感を与える。

岩崎先生の言われていた「対決」が、ここにきて、すこしわかりかけてきた気がする。

Date: 1月 12th, 2011
Cate: 情景

情報・情景・情操(その5)

1971年に、ステレオサウンドの別冊として発行された「4チャンネルステレオのすべて」の巻末に、
イリノイ大学のD.H.クーパー博士による「4チャンネル・ステレオの心理的効果について」が載っている。

そこには、音場の再生方法には2通りある、と書かれている。
     *
第一には客観的、物理的な方法であり、第二には主観的、音響心理的方法である。前者の方法ではコンサートホール内にリスニングルームを想定し、指向性マイクロホンを何本か使用して録音し、それを無響室中にマイクロホンの設定位置と同じ位置にスピーカーを置いて再生する。ケムラスはこの実験に12チャンネル用いてやった結果、前面4チャンネル、後方2チャンネル以下ではその内容を保つのが困難であることを知った。
後者の方法ではマイクロホンとスピーカーの位置と本数は関係なく最適な音響心理が得られるよう工夫するものである。従ってこの方法を進めるためには、人間の聴覚を含めた感性がどういうものであるかを知る必要がある。マドセンはハスやダマスケによって研究された効果から直接音と間接音との効果を指摘した。それによれば、二つのスピーカー間において相対強度が直接音のイメージ定位を決定するが、同一強度でもハスが指摘したように、もう二つのスピーカーの一方がある時間遅延をもって鳴れば、その定位は早い音響の方向に移動する。(中略)つまり、第一のスピーカーからの音が人間の耳に定着して、第二のスピーカーからの音はラウドネスのみに依存するするということである。
     *
音場再生の2つの方法──、
客観的・物理的な方法と主観的・音響心理的な方法、とがあるということ。
この2つの方法は、レコードを音楽のドキュメンタリーとしてとらえるかどうかにも関係してくる。

Date: 1月 12th, 2011
Cate: 「本」, 瀬川冬樹

瀬川冬樹氏の「本」(お願い)

瀬川先生の「」の第三弾は、これまでとは違い、
未発表原稿やスケッチ、メモの公開とともに、取材も行い、記事も何人かの方にお願いし、
私自身も書く内容とします。

その取材のひとつとして、瀬川先生が、新宿西口にあったサンスイのショウルームで毎月行われていた
「チャレンジオーディオ」についての取材も考えています。

当時、このショウルームでのイベントの担当をされていた西川さんを招いて、
当時、「チャレンジオーディオ」に行かれていた方々とのやりとりを、ぜひ聞いてみたいと考えています。

私自身は、当時はまだ実家住まいでしたので、「チャレンジオーディオ」に行きたいと思っていても、
結局、一度も行けずに終ってしまいました。

ですから、私自身は、西川さんから当時のことを、引き出していくのが無理ですので、
ここで、当時、通われた方々に、ぜひお集まりいただき、お話しいただきたいと考えた次第です。

場所は四谷三丁目に確保しました。
何人の方が集まってくださるかによって、こまかいことを決めていきます。

当時「チャレンジオーディオ」に行かれていて、取材に協力してくださる方は、
私宛に、メールにてご連絡ください。

よろしくお願いいたします。

Date: 1月 11th, 2011
Cate: 情景

情報・情景・情操(その4)

レコードにおさめられている音楽は、決して不動でも不変でもない、と前に書いた。
この考えに立つなら、レコードにおける客観的事実とは、なんだろう、と思えてくる。

つまり、レコードは、音楽のドキュメンタリーなのかという疑問が湧いてくる。

このドキュメンタリーであるかどうかが、録音・再生系の伝送チャネルを増やしていくことを、
どう捉えるかに、大きく関係してくるのではないだろうか。

Date: 1月 10th, 2011
Cate: 「本」, 瀬川冬樹

瀬川冬樹氏の「本」(第2弾)

瀬川先生の「」の第2弾を公開しました。

前回同様、今回もEPUB形式です。
前回のものを増強したものです。
ですから、ファイル名もまったく同じです。
前回よりも、iPadでの表示では約900ページ増えています。

今回はアップロード関係上、zipで圧縮してあります。
なので解凍してください。

iPad、iPhoneで、前回の「本」をインストールされている方は、
iPad、iPhone上の「本」、それからiTunes上の「本」を削除した上で、
ダウンロードし解凍したファイルを、iTunesにドラッグして、インストールお願いします。
(FireFoxで開けないという報告がありましたので、手直ししたものを新たに公開しました。
 23時以前にダウンロードされた方は、再度ダウンロードをおすすめします。)

次回の更新・公開日はまだ決めておりませんが、
今回の「本」から、ドネーションブックにさせていただきます。

ドネーションブックですから、前回の「本」同様、無料でご覧いただけます。支払いの必要はありません。

ですが、これからの更新作業を確実に、より早く、より良いものにするためには、皆さまが必要です。
もしよろしければ、できる範囲の額のご寄付を、どうかご検討ください。

よろしくお願いいたします。

ご連絡は、私あてにメールでお願いいたします。