スーパーウーファーについて(その8)
サーロジックのSPD-SW1600はライン信号をA/D変換し、デジタルで信号処理をしている。
ここでディレイをかけることも可能だ。
SPD-SW1600のコントロールパネルには、D1というツマミがある。
ここには0.0から1.1までのあいだに、0.1刻みで12のポジションがある。
このツマミの単位は、m。つまりメートル、距離だ。
0.0のポジションではデジタルディレイはかからない。数値を大きくなるほどディレイ量は増えていく。
大まかな調整としては、メインスピーカーと聴取位置までの距離を3mあったとして、
SPD-SW1600と聴取位置の距離が2.7mだとしたら、30cm(0.3m)分、SPD-SW1600にディレイをかける。
ツマミの位置は、0.3に設定するわけだ。
ただし、これはあくまでもおおまかな目安でしかない。
レベル調整同様、こまかな調整が当然要求される。
あくまでもデジタルディレイは0.1刻み、つまり10cmきざみである。だからそれ以上の距離の微調整となると、
ウーファーの設置、もしくはメインスピーカーの設置を動かして、両者の相対的な位置関係を変える必要も出てくる。
まあ、でもたいていはウーファー側を動かすことが多いだろう。
そうやっていっても、距離はあくまでも目安でしかない。
この距離も、メインスピーカーのウーファーの高さと
だいたい同じ位置にSPD-SW1600のユニットがあればいいが、
場合によっては、例えばメインスピーカーが同軸型だったり、小型スピーカーでスタンドの上に設置されていると、
高さ的にもずいぶんの距離の違いが生じている。
この高さの分を含めて、どう距離をはかるか……。