スーパーウーファーについて(その9)
これも厳密に測ってたとしても、やはり目安にしかならない。
最終的には耳で聴いて、の判断となる。
訊られるのは、結局、このところである。
耳で判断するというが、実際には、どういうプログラムソースを使い、どういうところに注意して聴けばいいのか。
スーパーウーファーの調整だから、最新録音のもので、低域のかなり低いところまで、
ときにはノイズ成分のほうが多くなりがちだが、そういうソースを使った方がいいのか、とか、
楽器編成としては、ベースのソロの優秀録音が、編成の大きなものよりも向いているのか、とか、
注意するポイントとしては、低音楽器の定位なのか、とか。
デジタルディレイの調整がうまくいくと、どういうふうになるのか。
これを、まず考えてほしい、と思っている。
最初の調整としては、まずディレイによる、おおまかな音の変化を実際に聴いてみること。
とにかくディレイをかけていない音、そして距離的にだいたい合っている値の音、
そして思いきりディレイをかけた音、最低でもこの3つのポジションの音を確認すること。
だいたいの距離であわせて、その前後で、0.1刻みで上げ下げする前に、このことをやっておくこと。
もちろん、デジタルディレイの調整経験がすでにあるのならば、省いてもいい。
でも、はじめてディレイを使った調整を行なうのであれば、細かい調整はあとまわしでいい。
クロスオーバー周波数、レベル調整、設置位置の調整、デジタルディレイの調整を、
最初は大胆にいじってみて、時間をかけてすしこずつ範囲を狭めていく。
そうやっていっても、どこが最適なのか。
それがはっきりしない、最適に調整したとしたら、どういう音になるのか、が、つかめない。
そういう話を聞くことがある。