スーパーウーファーについて(その6・補足)
メインスピーカーの鳴らすパワーアンプに、入力レベル調整(ボリュウム)がほしい、と書いたけれど、
なかには、そういう余分なものはできるだけ取り払って、
すこしでも音質劣化の原因となるものはなくしてほしいのに……、と思われる方もおられるだろう。
私も、同じように考えていた時期がある。
そうとうボリュウムにいいものを使っていたとしても、この部分での音質劣化を皆無にすることはできない。
それに、いいボリュウムになるほど高価になるわけだから、そんな使わないものをつけるくらいなら、
最初から外した状態で、価格を下げてくれた方がいいし、同じ価格だとしても、ボリュウムがなければ、
その分、他のところにコストをかけることができる。どちらにしても、ボリュウムなんてないほうがいい。
たしかに、バイ(マルチ)アンプにしたり、スーパーウーファーを加えなければ、それでもいいと思う。
でも、サーロジックのSPD-SW1600を使っていて思ったのは、
やはりパワーアンプにはボリュウムがあったほうがいい、ということ。
メインスピーカーを鳴らすパワーアンプにはボリュウムがついていた。
最初、サーロジックを加えたとき、パワーアンプのボリュウムはいっぱいにあげていた。
その状態だと、SPD-SW1600の入力レベルを示す3つのLEDがほとんど点灯しない。
説明書には、緑のLEDが常時点灯するような感じとあるが、
なかなか、この緑のLEDも点灯しない。
ましてフォルティッシモでときどき赤のLEDが点滅するくらいに、とも書いてあったが、
赤のLEDなどまず点滅することはなかった。
メインスピーカー側とスーパーウーファー側との感度の違いが大きすぎたためだ。
ここでいう感度とは、スピーカーの能率だけではなく、
それを鳴らすパワーアンプのゲインを含めてのトータルの感度である。
たとえばメインスピーカーの能率がそれほど高くないものでも、パワーアンプのゲインが高ければ、
パワーアンプとスピーカーをあわせた感度は、意外と高くなる場合もある。
私のところも、この例で、メインスピーカー側の感度をサーロジックよりもやや高めのだったため、
ある程度、両者の感度をそろえる必要がある。