スーパーウーファーについて(その6)
話をもとに戻せば、ある程度まで、メインスピーカーとスーパーウーファーのレベル調整した、
その先にある微調整では、スーパーウーファーのレベルはそのままにして、
メインスピーカー側のレベルを調整していく、ということだ。
となるとメインスピーカーを鳴らすパワーアンプに、入力レベル調整がほしくなる。
それでメインスピーカーのレベルを上下する。
このとき忘れてはならないのは、メインスピーカーのレベルを調整するということは、
システム全体のエネルギーの総体量も変化しているということ。
厳密には、メインスピーカーのレベルを固定して、スーパーウーファー側のレベルを調整する場合にも、
メインスピーカーでの調整にくらべると、その変化量はわずかとはいえるが、エネルギーの総体量は変化している。
つまり、ここでの調整は、メインスピーカーのレベルを、それまでよりもほんのちょっとあげたとしよう。
大事なのは、レベルを上げる前の音と上げた音を比較しない、ということ。
どちらがいいとか悪いとかは、
エネルギーの総体量(つまり音量)が変化しているときには、判断を誤りやすいからだ。
自分のシステムなのだ。
いついつまでに、音を仕上げなさい、と締切が決っているわけではない。
このへんの調整になると、じっくり時間をかけて、その音そのものを聴くように心がけたい。
メインスピーカーのレベルを変えたら、1週間ほど、その状態で好きなレコードを、とにかく聴くことだ。
馴れてくれば、1週間という時間も、少しずつ短くても、判断できるようになってくるはずだ。