Archive for category テーマ

Date: 7月 16th, 2020
Cate: アクセサリー

D/Dコンバーターという存在(その6)

FX-AUDIOのFX-D03J+を使っている。
四千円ほどのD/Dコンバーターである。

手を加えて使っている。
四千円ほどのD/Dコンバーターとは思えない、と感じるようになってきた。

その点はいいのだが、やっぱり四千円ほどだな、と感じるのは、
端子部分の強度である。

SPDIF出力の端子はリアパネルに固定してあるのではなく、
プリント基板への固定である。
手を加えた時から、この箇所の強度は心配であった。

ずっとケーブルを接続したままであれば、抜き挿しをしなければ、
とりあえず大丈夫かな、と思えるのだが、実際の私の使用では、わりと頻繁に抜き挿しする。

メリディアンの218にSPDIFの同軸入力が二系統あればいいのだが、一つしかない。
そのためCDプレーヤーのデジタル出力を受けるとき、
iPhoneを接続するときにケーブルを抜き挿しすることに、どうしてもなってしまう。

注意してやっていても、プリント基板に固定なのだから、
二ヵ月前くらいから、けっこうあやしい感じになってきている。

しかたないから、端子を外して、
FX-D03J+のプリント基板から同軸ケーブルを直出ししようか、と考えた。
そうすると、今度は218側の端子を痛めないか、と心配になる。

なので、そろそろ次を考えている。

Date: 7月 16th, 2020
Cate: ディスク/ブック

伝説の歌姫 李香蘭の世界(その1)

今日、たまたま寄った書店でみかけた「川島芳子」の名前。
続けて思い出したのが李香蘭だった。

といっても、すぐに思い出せたわけではなかった。
そうだ、そうだ、と頭のなかでくり返しながら、どうにか思い出せた。

李香蘭(山口淑子)を、それで聴きたくなった。
李香蘭の歌、といっても、はっきりとした記憶があるわけではない。

ずっと以前にテレビでみたのかもしれない──、
その程度の記憶でしかない。

まったく聴いたことがない、というわけでもないが、それに近い、ともいえる。
なのに川島芳子の名前にふれた途端に聴きたくなったわけだから、
なんらかの記憶が、どこかにあるのかもしれない。

検索してみると、日本コロムビアから何枚か出ている。
そのなかで「伝説の歌姫 李香蘭の世界」を選んだ。
理由は、ジャケットの写真である。

注文したばかりで、まだ聴いたわけではない。
リンク先のサイトでは、いくつかの曲が試聴できるけれど、あえて聴いていない。

李香蘭の名前を思い出したのも、
もしかするとコーネッタを聴いたからなのかもしれない──、
とそんなこともおもったので、8月のaudio wednesdayでかけるつもりだ。

Date: 7月 15th, 2020
Cate: audio wednesday

第114回audio wednesdayのお知らせ(再びTANNOY Cornetta)

8月のaudio wednesdayは、5日。
コーネッタを再度鳴らすわけだが、
7月は、いわばいきあたりばったりで鳴らしたに等しいかった。

私のところにやってきたコーネッタと、なぜだか片側だけキャスターがとりつけられていた。
移動しやすいようにだろうが、なぜ片側だけなのだろうか。

想像するに、コーネッタはコーナー型だから、部屋のコーナーに置きたい。
おそらく一本はコーナーにすんなり置けたのだろう。
もう一本は、どうしても部屋のドアのところになったのではないのか。
出入りのために音を鳴らさない時は邪魔にならないように動かす。

部屋に入ってしまえば大丈夫だから、ドアのあるコーナーにコーネッタを移動する。
そんな使い方をされていたのではないだろうか。

キャスターをつけることで音への影響とあるけれど、
それでもコーナーに置けることを優先しての選択なのだろう。

前の持主がどんな鳴らし方をされていたのかはわからない。
どんな人なのかもわからない。

そして、前の持主が手放してから、どのくらい経っているのかもわからない。
どのくらい鳴らされていなかったのだろうか。

中古のスピーカーの場合、そういったことを無視しての、いきなりの鳴らし方はしないほうがいい。
様子見的な鳴らし方からやっていく。

7月のaudio wednesdayでは特別なことは何もやらなかった。
とにかく聴きながら鳴らしていっただけである。
いつもより(アルテックの時よりも)、多少は慎重に、前半は鳴らしていたぐらいだ。

割と丁寧に鳴らされていたのだろう。
それでも、おとなしい鳴らし方をされていたのだろう、とも感じていた。

コーネッタが目を覚ましてきたように感じたのは後半になってからだった。
7月が1日、8月は5日だから五週間あく。
まったく、そのあいだ鳴らさないことになるのだが、
それでも一度鳴らしているのだから、8月は、より積極的に鳴らしていけるはずだ。

場所はいつものとおり四谷三丁目のジャズ喫茶・喫茶茶会記のスペースをお借りして行いますので、
1000円、喫茶茶会記にお支払いいただくことになります。ワンドリンク付きです。

19時開始です。

Date: 7月 13th, 2020
Cate: ショウ雑感

2020年ショウ雑感(その28)

ここでは、インターナショナルオーディオショウと書いてきているが、
正しくは東京インターナショナルオーディオショウである。

けれど、今回のコロナ禍による中止という状況を考えると、
これから先「東京」を外したほうがいいのかもしれない。

つまり東京での開催にこだわることをやめる。
今年でコロナ禍が、ほんとうに終息するのであれば、
今年だけの中止で、これからも東京インターナショナルオーディオショウのままでいい。

けれど終息どころか収束も、なんともいえないのであれば、
東京以外での開催の可能性も考えてみるべき時期に来ているのではないだろうか。

国際フォーラムのような建物は、他にはないのかもしれない。
多くの輸入元、メーカーは東京に集中しているのだから、
会場が東京以外に移ってしまえば、搬入・搬出のための運送の時間もかかるようになる。

たいへんな点がいくつも出てくる。
それでも、東京での収束を期待しているだけでいいのだろうか。

Date: 7月 13th, 2020
Cate: 変化・進化・純化

変化・進化・純化(その12)

オーディオマニアとしての「純度」(わがまま、になる聖域)」で、
覚悟なしな人は、自分のヘソだけを見つめていればいい、と書いた。

そうやって心を塞いでいれば、キズつくことから逃げられるかもしれない。
けれど心を塞ぐということは、耳も塞いでいる、ということだ。

自ら耳と心を塞いで、オーディオで何を聴くというのだろうか。

Date: 7月 11th, 2020
Cate: ディスク/ブック

WOOD BASS

ブライアン・ブロンバーグの「WOOD BASS」、7月17日に発売される。

ブライアン・ブロンバーグの名前は知っていたけれど、
そのCDを買って聴いたのは「HANDS」だった。

なぜ、「HANDS」だったかというと、帯に菅野先生の推薦文があったからだった。
それを読めば、とにかくほしくなった、聴きたくなった。

今回の「WOOD BASS」に先に発売されている三枚のアルバム、
「WOOD」、「WOOD II」、それに「HANDS」からそれぞれ四曲ずつ選んでSACDにしたものだ。

「HANDS」は愛聴盤ではない。
でも、買った当初は頻繁に聴いていた。
それからは、さっぱり聴いていない。

「WOOD BASS」の帯には、菅野先生の推薦文はない(はずだ)。
それでも、SACDとなると、やっぱり聴きたくなる。

期待したいのは、またか、と思われるだろうが、MQAでの配信である。
キングはMQAにわりと積極的なレコード会社である。
可能性はゼロではない。

Date: 7月 11th, 2020
Cate: 欲する

偶然は続く(その2)

去年の6月には、KEFのModel 303をヤフオク!で入手した。
探していたわけではなかった。
なのに、ヤフオク!のお探しの商品からのおすすめのところに、Model 303が表示されていた。

安かった。
この価格で落札できるとはほとんど思わず、
でも、この価格で落札できれば嬉しいなぁ、ぐらいの気持での入札だった。

結果は誰も応札してこなかった。
こういうこともあるものだと思っていた。

一年後、同じことをやっている。
やはりヤフオク!のお探しの商品からのおすすめのところに、コーネッタが表示された。
コーネッタを、この価格で落札できるとは思っていなかった。
なのに何人か入札していたけれど、私が最高値ということで、
思わぬ価格での落札だった。

去年は、Model 303のあとに、ヤマハのカセットデッキK1dを、
その後にサンスイのプリメインアンプAU-D607、
さらにテクニクスのアナログプレーヤーSL01と一ヵ月にほぼ一機種のペースで手に入れた。

もちろんすべて中古、ヤフオク!での入手だ。

別項で書いているので簡単に書くに留めるが、
AU-D607をアンプに選んだのは、ステレオサウンド 56号での、
瀬川先生の組合せを自分の耳で確かめたかった、自分で鳴らしてみたかったからである。

今年も去年と同じことをやってしまうのか。
そうだとしたら、次に手に入れるのは何なのか──、
というよりも、次にヤフオク!のおすすめに表示されるのは、なんなのだろうか。

Date: 7月 10th, 2020
Cate: 価値・付加価値

オーディオ機器の付加価値(その10)

私がステレオサウンドにいたころは、
はっきりと賞の効果というのが、売上げに関係している、ときいていた。

ステート・オブ・ジ・アート賞、名称が変ってコンポーネンツ・オブ・ザ・イヤー賞、
これらの賞に選ばれたオーディオ機器は売れる、ということは、
そのころは確かに賞の影響力があった時代だ。

私だって、高校生のころはそうだった。
高校生ではステート・オブ・ジ・アート賞に選ばれたーディオ機器を、
そう次々と購入できるわけではなかった。

なのでベストバイに選ばれている、ということ。
私にとっては、瀬川先生がベストバイに選んでいるオーディオ機器というのは、
ステート・オブ・ジ・アート賞とほぼ同じくらいだった。

あのころは純真だった……、というつもりはまったくない。
「オーディオ機器の付加価値」というタイトルの、この項で書いているくらいである。

AU-D907 Limitedを手にした時は、
限定品であること、ステート・オブ・ジ・アート賞に選ばれたこと、
これらのことを付加価値とはまったく考えなかった。

むしろ価値そのものだ、と受け止めていたところもある。
変れば変るものだ、と自分でも思う。

私も、高校生のころ、40年前とは変ってきている。
オーディオ雑誌の賞のありかたも変ってきた。

1980年代前半までのころのような賞が放っていた輝きは、
すでになくなった、と私は感じている。

どのオーディオ雑誌も年末に賞を発表する。
あきらかに冬のボーナスをターゲットにした企画といえる。

もちろん編集者はそんなことはいわない。
一年をふりかえっての──、というはずだ。

意外に思われるかたもいるだろうが、
コンポーネンツ・オブ・ザ・イヤーは、一時期6月発売の号の特集だった時期もある。
ステート・オブ・ジ・アート賞のころは冬号だったのに、である。
そのころは、冬のボーナスよりも夏のボーナスのほうが消費をもりあげていた。

Date: 7月 9th, 2020
Cate: ショウ雑感

2020年ショウ雑感(その27)

インターナショナルオーディオショウの中止は予想していたことだけど、
それでも残念に思っているのは、
今年からハーマンインターナショナルが戻ってくるのに……ということだ。

インターナショナルオーディオショウにハーマンインターナショナルが出展しなくなって、
何年になるのだろうか。
OTOTENに出展していた。それでもインターナショナルオーディオショウにも、という気持が強かった。
そういう人は、私と同世代、上の世代には多いことだろう。

しかも、今年はJBLのモニタースピーカー50周年記念モデルが発表される、といわれている。
4343に憧れてきた私は、それだけにハーマンインターナショナルの復帰は嬉しかったし、
今年のショウの中止は、記念モデルを聴く機会がなくなったに近い。

こういう状況だから、
インターナショナルオーディオショウが中止になったからといって、
大々的な試聴会をかわりにやることもできない。

Date: 7月 8th, 2020
Cate: ショウ雑感

2020年ショウ雑感(その26)

やはりインターナショナルオーディオショウも、今年は中止である。
これまでは開催されるのが当り前と受け止めていた。
これからは、どうなっていくのか。

コロナ禍のゆくえ次第では、当り前が逆転することだって考えられる。
それに考えてほしいのは、開催が当り前であるのは、大都市だけのこと、ということ。

インターナショナルオーディオショウに行きたい、と思っていても、
遠くに住んでいる人のなかには無理、という人もいる。

私だって熊本に住んでいたころ、学生だったころ、
オーディオフェアに行きたく行きたくてたまらなかった。

けれど熊本から東京まで往復の旅費、一泊したとして宿泊費、
そんなことを考えると、とうてい無理だった。

だから、当時のオーディオ雑誌のオーディオフェアの記事は、熱心に読んでいた。
読むよりも、写真を熱心に見ていた。

ステレオサウンドは、あのころ二年続けてオーディオフェアの別冊を出してくれていた。

東京にながいこと住んでいると、そんな感覚が失われてしまう。
それにオーディオ雑誌でのオーディオショウの記事も、昔からすると、
かなりおざなりになっているようにも感じていた。

もっともおざなりになっていく理由の一つは、
出展社のスタッフのなかには、覇気がないというか、
マンネリ感が染みついてしまったのか、せっかくの新製品を来場者に紹介しているのに、
何も伝わってこないことも出てきていることにも関係しているかもしれない。

とにかく当り前のことが当り前ではなくなるのかもしれない。
本音をいえば、今年中止になってよかった、と思うところもある。

おざなり、マンネリ、なげやり、そんな空気が漂い始めてきたように感じていたから、
そういった空気が払拭されるかもしれてないと期待するからだ。

Date: 7月 8th, 2020
Cate: TANNOY, 型番

タンノイの型番(その2)

タンノイの同軸型ユニットは、1974年登場のHPDシリーズからは、
ユニット口径をインチから変更した。

それまではモニター15とかモニター12とか、インチだった。
モニター15はHPD385に、
モニター12はHPD315に、
モニター10はHPD295になっている。

15インチ、12インチの型番が385、315になったのはわかるけれど、
なぜ10インチが295なのか、と疑問に思う人もいるだろう。

この295という数字は、フレームの最大外径からきている。
HPD295だけフレームの形状が違うからだ。

いまコーネッタのことを書いているが、コーネッタのスペルはCornettaだ。
英語が堪能な人は、コルネッタ、もしくはコㇽネッタと発音している。

おそらくコーネッタよりも、そちらのほうが正しいのだろう。
でも、ステレオサウンドが企画してうまれたCornettaは、コーネッタでいい。

Date: 7月 8th, 2020
Cate: 世代

世代とオーディオ(実際の購入・その6)

何が、その人の心をとらえるのかなんて、第三者にはわからないことがある。
オーディオ機器だからといって、音が、その人の心をとらえるのかといえは、
いつもそうではなかったりする。

(その5)で書いている人は、確かにオーディオマニアではない。
でも、それはあくまでも、その時点において、である。

この人が4311を購入したのかどうかはわからない。
友人がオーディオ店の店員なのだから、4311のいいモノがあったら、
店員が教えるだろうし、あの勢いだったら、きっと買っているはずだ。

その人にとって、おそらく、4311が最初の本格的なスピーカーなのだろう。
そこから、どうなっていくのか。
オーディオマニアになっていくのか。

4311と4312のユニット構成は、基本的にはいまも同じである。
だからといって、4312を上下逆さまに置いたら、4311になるのかといえば、
そうではない。

逆さまのユニット配置で様になるのは、4311である。
細部を比較していくと、4311と4312は違うところがある。

それでも見た目が、大きく変化している(上下逆転以外は)わけではない。
なのに、パッとみた時の印象は、4311、4312のことを知らない人のほうが、
大きな違いとして認識しているのではないだろうか。

4312と4311、どちらを選ぶのか。
どちらか一組しかスピーカーが持てないという条件であれば、
4312を選ぶけれど、他にもスピーカーを持っていていいというのであれば、4311である。

ここで4311を選ぶ理由は、(その5)の4331をかっこいいといっていた人とほぼ同じだ。

Date: 7月 8th, 2020
Cate: 世代

世代とオーディオ(実際の購入・その5)

ロングランであるために(JBL 4311というスピーカー・番外)」で書いていることだが、
リンクをクリックしない人のほうが多いので、もう一度書いておこう。

中古も扱っているオーディオ店をのぞいていたら、
30代後半くらいにみえる店員と客との会話が耳に入ってきた。
客は店員の友人のようだった。
パソコンの画面をみながら、おおよそこんな会話をしていた。

「これ、かっこいい」
「いいでしょう」
「いい、いい、いくらくらいするの?」
「古いモノだから、けっこうボロボロでよければ四万から五万くらいからな」
「それでもいい、欲しい、かっこいいよ、これ」

ここまで聞いていて、いったいどのオーディオ機器のことなのかあれこれ考えていた。
ヒントはあった。
店員の「逆さまなんだけどね」だった。

あっ、あれかと思った。JBLの4311のことを話しているんだと気づいた。

「新しいモデル(4312)になって逆さまじゃなくなっているけどね」
「こっち(4311)がいい、かっこいい」

この人は、新品の4312と中古の4311、
どちらを選ぶかといえば、はっきりと4311である。

現在入手できる4311のコンディションと、
新品の4312とで、音を比較試聴すれば、4312のほうが現代的ないい音を出してくれよう。

4312Gは、いまかなり売れているそうである。
それでも、この人が気に入ったのは、音ではなく見た目での4311である。

この人の場合、中古の4311を探すことだけが選択肢となる。

Date: 7月 8th, 2020
Cate: 世代

世代とオーディオ(実際の購入・その4)

若い世代の人が、オーディオに興味を持ち始めたとしよう。
それで相談を受けたら、どう答えるだろうか。

若い人でも予算がたっぷりある人もいる。そうでない人もいる。
そうでない人からの相談だとしよう。

いい音が聴きたければ、ヘッドフォン・オーディオがいいよ、とすすめるだろうか。
そうは答えたくないのだが、これも答の一つであろう。

ヘッドフォンもかなり高価になっているとはいえ、
十万円出せれば、かなり高品質のヘッドフォンを購入できる。

ペアで十万円のスピーカーシステムには、いったいどれだけの機種があって、
どれだけの実力なのか。

そしてモノとして、十万円のスピーカーと十万円のヘッドフォンは、
どちらが魅力的であろうか。

それでもスピーカーで聴きたい、という人もいる。
何をすすめるのだろうか。

中古でもいい、といわれたら、どう答えるか。

私はコーネッタを十万円以下で、今回入手できたが、こんなことは稀なことだ。
そうそう誰にでも、同じ機会がやってくるわけではない。

たまたまコーネッタが、ヤフオク!に出品されている。
写真での判断になるが、かなりくたびれている感じがするだけでなく、
ステレオサウンドが出していたSSL1ではなく、
ステレオサウンドの記事をみての自作エンクロージュアのようにも見える。

いくらで落札されるのかはわからないが、
今回のコーネッタだったら、私は入札しなかった。

と、ここまで書いてきて、一つ思い出したことがある。
以前書いたことだ。

Date: 7月 7th, 2020
Cate: アンチテーゼ

アンチテーゼとしての「音」(iPhone+218・その11)

「iPhoneだから、音がいいのではないのか」と考えるようになってきた私は、
いま期待していることがある。

年末までは登場予定のApple Silicon搭載のMacである。
先日のWWDCで、ウワサになっていたARMベースのMacが登場することが明らかになった。

iPhone、iPadに搭載されいてるCPUがMacにも搭載される。

Macに搭載されてきたCPUは、現在はIntel製である。
その前はApple、IBM、Motorola連合によるRISCチップのPowerPCだった。
さらにその前はMotorolaの68000シリーズだった。

Intelも68000シリーズもCISCである。
もっともCPUの専門家によれば、現在のCPUは、
PowerPCが登場したころのように、はっきりとCISC、RISCと分けられるわけではないようである。
CISCであっても、RISCの技術が導入されている、という話を読んだことがある。

とはいえ、大きく分ければCISCとRISCとがある。
iPhone、iPad搭載のARMは、RISCである。

つまりMacは、RISCへと戻る。

パソコンを使って音楽再生に熱心に取り組んでいる人は増えている。
そういう人たちは、再生用アプリケーションは、どれがいいとか、
あれこれ細かいことは実験している。

それでもCPUの違いによって、どれだけ音が変化するのかについては、
IntelとAMDの違いについて書かれたものは読んだことがあるが、
それ以上のことは、CISCとRISCによる音の違いについては、まだ読んでことがない。

「iPhoneだから、音がいいのではないのか」、その根拠の一つとして、
RISCだから、というのが関係しているのどうかがはっきりしてくるかもしれない。