Archive for category テーマ

Date: 2月 4th, 2021
Cate: 所有と存在, 欲する

「芋粥」再読(その8)

数年前の一時期、
Hulu、Netflix、Amazon Prime Video、
この三つのサービスを利用していた。

それぞれでしか見れない作品があるのだから、
海外ドラマ好きの私にとっては、どれも外せなかった。

けれどHuluは日本テレビの子会社になってから、質が落ちた。
見ている途中で途切れてしまう。
何度もそういうことがあったし、
さらに「他のデバイスで使用中だから見れません」的なことが表示される。

独り暮しでMacでしかみていないのに、この表示が頻繁に出てくる。
サービスセンターに問い合せても、毎度同じことしか返ってこない。

回線スピードが遅い、ということと、
そういう事例は、他からは報告されていません、だった。

回線スピードに関しては、測定すれば問題なかったし、
Netflixではそんなことは一度も発生してなかった。

なのでHuluはやめてしまった。
いまはNetflixとPrime Videoの二つなのだが、
この二つで、不満はない。

けれどほぼ毎日のように使っていて、何を思っているかというと、
どの作品を見たいのか、それをチェックしている時間が、
場合によっては作品をみている時間よりも長いのではないか、ということだ。

Netflixならばマイリスト、Prime Videoはウォッチリストとついている。
そのリストに、みたい作品を登録していく。

リストに登録される作品の傾向から、
あなたにはこれがおすすめ、というものも表示される。

こんな作品があるんだ、とか、
関連作品として表示されるのも気になってしまう。
そうやって登録するだけで、作品をみない日があったりする。

やりながらバカなことをしている、と自覚している。
アホウな話である。

私にとって、音楽を聴くことは、
映画や海外ドラマをみることよりも、ずっと大事で大切なことだから、
こんなアホウなことはやりたくない。

やらないためにTIDALだけを選択している。

Date: 2月 3rd, 2021
Cate: 所有と存在, 欲する

「芋粥」再読(その7)

CDを買う理由は、そのディスクにおさめられている音楽を聴きたいからにほかならない。
すぐに聴きたいのか、
それともじっくり聴くための時間がとれるようになってからなのか、
どちらにしても、そこに収録されている音楽が目的のはずだ。

けれどCDボックスのいくつもに手を出す。
その結果、聴かずのディスクが100枚を超えている人を知っているし、
そのくらいの人は、クラシックを聴く人では、もう珍しくなっているようでもある。

2ちゃんねる(5ちゃんねる)には、
《未聴のCDの山を見て人生の残りを考える》というスレッドが、
ずっと続いていることからもうかがえる。

つまり飽和点に達している、もしくは近づいている人はけっこういる。
なのに、CDボックスをつい買ってしまう。

聴くのが目的であれば、いまではCDに頼る必要はない。
TIDALにすべてがあるとはいわないが、クラシックに限ってもかなりの曲数である。

聴くのが目的なら、おまえはなぜTIDALだけなのか、といわれるかもしれない。
いまではAmazon Music HD、mora qualitasが日本ではサービスを開始しているし、
海外にはQobuzがある。

それらのサービスは利用していない。
聴くのが目的ならば、それらのサービスも、と考える人もいるけれど、
私は、聴くのが目的だから、TIDALだけ、である。

選択肢を増やしすぎると、選択のためだけに時間を費やしてしまうからだ。

Date: 2月 3rd, 2021
Cate: 日本のオーディオ

日本のオーディオ、これから(取り残されてきているのか・その3)

注文する前に、一応HiFiGoの評判を調べてみた。
悪くはなかった。

数万円する注文だとすぐに発送してくれるようだが、
一万円程度だともっとかかるそうで、
一万円を切っている注文だと、到着まで一ヵ月ほどかかることもある、らしい。

今回のFC3は一万円を切っている。
HiFiGoからのメールには、5日から10日で発送(平均6日)、とあった。
結果は、というと、二週間以上経って、発送した、というメールがやっと来た。

一ヵ月かからなかっただけに、早いかな、と思っている。
メールが来たので、また日本の輸入元のサイトをみた。
あいかわらずFC3の情報はなかった。

これはどういうことなのだろうか。
輸入元の怠慢なのだろうか。

新製品の情報は、どの国にいても、すぐに届く時代である。
私はfacebookで知ったわけだが、
英語のリリースは自動的に日本語に訳されて表示される。

そういう時代に、輸入元は何をしているのだろうか。
HiByから新製品の情報が届いていないのだろうか。

そうだとしても、HiBy本家のサイトを輸入元はチェックしないのだろうか。

並行輸入品を買うことをすすめたいわけではないが、
FC3のような製品の場合、みなさんなら、どうされるだろうか。

FC3はAC電源を必要としない。
USBバスパワーでの動作である。

それに数千円のモノだから、故障したとして、修理費用はどのくらいかかるのか。
修理に出すよりも買い替えたほうが安いのではないか。

それに使いこなしに特別なノウハウが必要になるモノでもない。
輸入元のサポートが必要になるわけではない。

そういうモノの購入に、
情報すらサイトに載せていない、
扱いがいつになるのかもはっきりとしない輸入元からなのか。
それとも海外から購入するのか。

中国からの購入に、二の足を踏む人もいるだろうが、
PayPalでの支払いが可能だから、万一のことがあっても代金は保証される。

私だって、できるだけ日本のオーディオ業界にお金を使いたい、と思っている。
今回のFC3の件では、待ってられない、が私の本音である。

Date: 2月 3rd, 2021
Cate: 日本のオーディオ

日本のオーディオ、これから(取り残されてきているのか・その2)

1月中旬に、スティック型のD/Aコンバーター内蔵のヘッドフォンアンプが出た。
HiByの新製品で、MQAのfacebookページに、MQA対応の新製品として紹介されていた。

FC3という製品で、一万円を切る価格で、MQAだけでなく、DSDにも対応している。

昨年11月にMac mini(Late 2014)を買ってから、
メリディアンの218にiPhoneを接続することは、ぐっと減ってしまった。

いまiPhoneは、TIDALでおもしろそうな曲(アルバム)を試聴するのにもっぱら使っている。
オーディオシステムでやるよりも、なんとなくiPhoneでついついやってしまう。

iPhoneにはヘッドフォンを接いでいる。
iPhoneとヘッドフォンのあいだには、Lightningとミニプラグの変換アダプターがいる。
以前使っていたiPhoneに付属していたもので、
どの程度のスペックなのかはっきりしないが、ハイレゾ対応というわけではないはずだ。

これでもいいといえばいいのだけれど、さすがにもう少しまともで、
しかも小型で使い勝手のいいもの、できればMQA対応。
そんな製品を探していた。

そんなときに、いいタイミングでFC3が登場した。
さっそく注文することにした。

HiByにはオンラインストアがある。
けれど日本からは注文ができない。

日本には輸入元があるためだろう。
輸入元があれば、そこから買おう、と思い、サイトにアクセスしたところ、
まだFC3は発表された、という情報すらない。

つまり買えない。
数日待って、再びアクセスしたけれど、やっぱりまだである。

日常使いするモノだけに、すぐに欲しい。
HiFiGoというところで取り扱っている。
日本にも送ってくれる。注文した。

Date: 2月 3rd, 2021
Cate: 日本のオーディオ

日本のオーディオ、これから(取り残されてきているのか・その1)

以前は、日本はオーディオ大国といえた。
日本のメーカーからは矢継ぎ早に新製品、新技術、新素材が登場していたし、
海外製品に関しても、相当数輸入されていた。

1980年代、ある輸入代理店の社長(いまは引退されている)は、
海外のオーディオショウにいくと、
多くのオーディオメーカーから、ぜひ取り扱ってほしい、
と引き合いが殺到していた、ときいている。

そのころは、ミスター○○が取り扱ってくれると、日本でヒットする──、
そういうウワサが立っていたそうだ。

それだけ日本市場は大きかったし、重要だったのだろう。
いまはどうだろう。

別項「真空管アンプの存在(KT88プッシュプルとタンノイ・その3)」で、

以前は輸入されていて、ある程度知れ渡っていた海外のブランドが、
いまではすっかり忘れられてしまっている、という例が意外とある。

そのブランドがなくなってしまったわけではなく、
単に日本に輸入されなくなっただけの話だ。

しかもアジアの他の国には輸入元がある。
日本にだけない、という例が具体的には挙げないが、まだまだある。
しかも増えてきているように感じる。

それらのブランドは、なんらかの理由で日本の市場から淘汰されただけなんだよ、
そんなことをいう人もいるけれど、ほんとうにそうなのだろうか。

そういうブランドもあるだろうけど、なにか日本だけが取り残されつつあるよう気もする。

そう書いた。
昨年の8月に書いている。

それから半年ほど経って、その感を強くしている。

Date: 2月 3rd, 2021
Cate: 世代

世代とオーディオ(実際の購入・その17)

(その16)が、(その15)の続きではなかったと同じく、
今回も(その15)の続きではなく、(その16)の補足のような内容だ。

ラジオ技術2月号に
「これからオーディオを始める方へ筆者からのメッセージ」が載っている。
3月号にも載る。

そこに五十嵐一郎氏の名前があった。

これだけである。
なんだ、と思われる人もいるだろう。
そうなんだ、と思う人も、いまでは少なくなったけれど、いる。

これだけでラジオ技術3月号を読みたくなる。

Date: 2月 2nd, 2021
Cate: 進歩・進化

メーカーとしての旬(その6)

勢いがあった、ということでは、
1980年代の国産メーカーの598スピーカーも、ある意味そういえる。

この598スピーカーのはしりといえるオンキョーは、この時、旬だったのか。
少なくとも私はそんなふうにはまったく感じていなかった。

いまふりかえってみてもそうではない、と思っている。

なぜそう感じるのかは、これから考えていくのだが、
ひとついえるのは、598スピーカーを、
どこも自信作として誇っていなかったからではないのか。

他社の598スピーカーが、これだけの物量を投入しているから、
ウチは……、そんな空気があったから、598戦争といわれていた。

消耗戦でもあった。
なので、そこでの勢いは、ほかの時代の、ほかのメーカーの勢いとは違っている。

Date: 2月 2nd, 2021
Cate: 老い

老いとオーディオ(オーディオ機器の場合・その2)

続きを書くつもりはなかった。
けれど、今日になってふと思い出したことがある。

あるスピーカーシステムのことだ。
かなり大型で、しかもそうとうに高価なスピーカーシステムである。

その海外ブランドのフラッグシップモデルである。
輸入元が輸入したものの、そう簡単に売れるモノではない。
ずっとその輸入元の試聴室にあった。

これだけの規模のスピーカーを買える(置ける)人は、どんな人なのだろうか。
何度かショールームで、そのスピーカーをみるたびに、そんなことを思ったりした。

ある日、その輸入元の社長(当時)が、売れた、といっていた。
輸入元にとって、あれだけ高価なモノが売れたのは嬉しいことのはずだが、
社長は浮かない顔もしていた。

ほんとうに、このスピーカーに惚れ込んでくれた人のところに行ったのならば……、
ということだった。

これだけのスピーカーをポンと買える人だから、
他にも数多くのスピーカーを持っているとのこと。
もちろんアンプやプレーヤーも同じように複数台持っている。

有名な評論家(オーディオではない)のところに行ったそうだ。
そのスピーカーとして、その人にとっては、多くのスピーカーの一つにすぎないわけだ。

その有名な評論家がぞんざいな扱いをしているとは思わないが、
浮ぶのは、死蔵ということばである。

Date: 2月 1st, 2021
Cate: 老い

老いとオーディオ(齢を実感するとき・その26)

(その16)、(その17)、(その22)で、
「これでいいのだ」について書いている。

小林秀雄のことばをかりれば、
「これでいいのだ」は、自足する喜びを蔵した思想ということなのだろう。

まだよくわかっていないところも感じているけれど、
少なくとも私にとって、オーディオにおける「これでいいのだ」はそういうことのようである。

Date: 1月 31st, 2021
Cate: 老い

老いとオーディオ(オーディオ機器の場合・その1)

オーディオ機器は工業製品である。
工業製品は、遅かれ早かれいつかは製造中止になる。

これは工業製品の一つの死である。

製造中止になったからといって、
誰も使わなくなるわけではない。
愛着をもって使ってくれる人がいるかぎりは、
そのオーディオ機器は、別の死を迎えているわけではない。

でも、それもいつかは終る日が来る。
ずっと同じ人が使い続けたとしても、その人が亡くなってしまえば、
そこで終る。
もしくはその人が、新しいオーディオ機器を買い替えるために売りに出したら──、
これも一つの死である。

どこかに売られる。
おもにオーディオ店に下取りに出されることだろう。
そこで誰かの目(耳)に留り、その人のもとへ行くことができれば、
復活したといえる。

けれどなかにはなかなか売れずに残ってしまう場合もある。
投げ売りに近い状態での値が付けられて、ぞんざいな扱いを受けるかもしれない。
これも一つの死である。

ずっと誰かのもとで使い続けられていても、
工業製品であるから、いつかは故障する。
故障しても修理ができることもあれば、
長く使っている製品であればあるほど、修理が難しくなることもある。

修理不可能となってしまった工業製品。
これも一つの死である。

工業製品には、こんなふうにいくつもの死があるといっていいだろう。

発売当時、高い評価を得ていたスピーカーであっても、
いつかは忘れられてしまうことが多い。
評価は高くても売れないことも決して少なくない。

そういう製品はかなりの安値で中古店の店頭に並ぶことがある。
多くの人がふり返られない。

けれど、そういうスピーカーを、ふと思い出す人がいたりする。
出逢ったりする。
転売ヤーといわれている買われてしまうのではなく、
そのスピーカーのよさを、きちんと理解している人のところにいくことによって、
そのスピーカーは救われた、といってもいいだろう。

相手は機械である。
そんなふうにすっぱりと割り切ってしまえるのならば、
ずいぶんとラクになるだろうけど、
そうなれる人もいればそうでない人もいる。

私に、いくつかの好きなスピーカーがある。
人気のあったスピーカーばかりではなく、そうでないスピーカーでも、
いまでも好きなモノがある。

そういうスピーカーの一つが、あるオーディオ店に中古として並んでいる。
私は行ったことのない店である。

そこで古い友人が、そのスピーカーの音を聴いて驚いたようだ。
人気のない製品だから、程度のよさにもかかわらず安価である。

また決心していないみたいだが、
きっと友人のところにゆくであろう。

安いから、というだけで、
そのスピーカーを買ってしまう人もいると思う。
それでも、その人がそのスピーカーの良さに気づいて、
オーディオのおもしろさにめざめてくれればそれはそれでいいことだが、
そんなことは実際のところ、そうそう起るとは思っていない。

友人のところに、そのスピーカーがいってくれれば、
工業製品の死から、しばらくは逃れられよう。

Date: 1月 30th, 2021
Cate: ディスク/ブック

Children of Sanchez(その6)

JBLの4343は1976年に、
チャック・マンジョーネの「サンチェスの子供たち」は1978年に出ているから、
同時代のスピーカーとディスク(録音)である。

誰が言い出したのかははっきりとしないが、
この時代、マサカリ低音という表現があった。

4343で鳴らす「サンチェスの子供たち」のドラムスの音は、
まさにマサカリ低音であった。

切れ味のよい低音というだけではない。
かみそりのような切れ味もあれば、
包丁のような切れ味もある。

さらには日本刀、鉞(マサカリ)のような切れ味もある。
鉞を持ったことはないが、重量がしっかりとあることはわかる。

そんな重量物による切れ味の低音と、
軽量級のモノによる切れ味の低音とは、同じではない。

こういう低音は、当時でもJBLのスタジオモニターの独壇場といえた。
「サンチェスの子供たち」のCDは、以前喫茶茶会記でのaudio wednesdayでも鳴らした。
悪くはなかったのだが、
私のなかには、4343でのマサカリ低音が残ってしまっているから、
あと少し、あと少し、とどうしても思ってしまっていた。

「サンチェスの子供たち序曲」に関しては、
二枚組のCDだけでなく、ベスト盤「The Best of Chuck Mangione」でも聴ける。

二枚組のCDの音に大きな不満はなかったけれど、されど満足もしていなかったから、
ベスト盤の音(リマスタリングされている)には期待した。

こちらも悪くはなかった。
でも私にとってのリファレンスがそういうことだから、
この程度止りか、と思ってしまった。

だからこそMQAで聴きたい、と思い続けてきた。

Date: 1月 30th, 2021
Cate: ディスク/ブック

Children of Sanchez(その4・追補)

まだ別の方からコメントがあり、
香港のMQAでも「サンチェスの子供たち」はMQA(96kHz)とのこと。

1月29日の時点ではMQAは配信されていない、とのコメントがあった。
1月30日には配信されているわけだ。

時間差があるのだろうか。
「サンチェスの子供たち」は、アメリカでも香港でもMQAで聴けるようだが、
この件で検索してわかったのは、
香港ではMQAで配信されていないアルバムがいくつかあることだ。

なぜ、このようなことがあるのか、その理由はよくわかっていない。

Date: 1月 30th, 2021
Cate: ディスク/ブック

Children of Sanchez(その5)

チャック・マンジョーネの「サンチェスの子供たち」は名盤なのだろうか。
今回、別の方のコメントで知ったのだが、
東欧のある国で、いま大人気だ、ということ。
あるDJがラジオでかけたことで広まったそうである。

嬉しいな、と思うのだが、
「サンチェスの子供たち」のCDを手に入れたとき、
音楽好きの知人に貸したことがある。

音楽のジャンルに特に偏見のない人だったけれど、
「これ、なんですか?」といわれたことがある。

まったくピンとこなかったそうだ。
そうなのかもしれない。

それでもいい。
私にとって「サンチェスの子供たち」は何年か周期でものすごく聴きたくなる存在だ。
時間があれば、二枚組を頭から聴くことは減ったが、どちらかのディスクは聴く。
時間がなければ、とにかく「サンチェスの子供たち序曲」は聴く。

一曲だが、14分ほどある曲だ。
私にとって「サンチェスの子供たち序曲」は、
4343で聴いた音が分ち難く結びついている。

熊本のオーディオ店で瀬川先生が鳴らされた音が、いまもはっきりと耳に残っている。
とにかく、その音が、私にとって「サンチェスの子供たち序曲」のリファレンス(基準)である。

Date: 1月 30th, 2021
Cate: ディスク/ブック

Children of Sanchez(その4)

「サンチェスの子供たち」のことで、facebookへのコメントがあり、
わかったことがある。

TIDALは、すでに書いているように日本でのサービスは開始されていない。
けれど日本からでも契約することはできる。

日本からのアクセスそのままでは無理なので、
VPNソフトを使ってアクセスすることになる。

その際、どこの国からアクセスすることにするか。
香港からにすると、TIDALの一ヵ月あたりの料金は、
アメリカからにした場合よりも安くなる。

私も最初、香港からにして、と考えていたが、
なぜだか私が使ったVPNでは香港が使えなかった。
それでアメリカにしてわけだが、これが結果的によかった。

「サンチェスの子供たち」は、TIDALでもMQAで聴ける。
けれど香港からにして契約した人によると、
44.1kHz、16ビットでの配信はあるけれど、MQAはない、ということだった。

気になって調べてみると、
44.1kHz、16ビットでのラインナップには違いはなさそうである。
といっても細かくチェックしたわけではない。

けれどMQAになると国によって違うことははっきりとした。
アメリカがMQAのラインナップがいちばん充実しているのかどうかは、
いまのところなんともいえない。

とにかく香港ということで契約していたら、
いまでも「サンチェスの子供たち」のMQAはまだなのか、
と首を長くすることになっていたはず。

Date: 1月 29th, 2021
Cate: ディスク/ブック

Children of Sanchez(その3)

寝る前に、e-onkyoのサイトにアクセスして、
新譜をチェックするのはすっかり日課になってしまっている。

昨晩というか、正確には1月29日に日付が変ってすぐにアクセスした。
なにかの期待があったわけではなかった。

今年になってからの新譜に、個人的に、おっ、と思うタイトルはまだ出ていなかった。
今日もそうかな、と思っていた。

まずクラシックのニューリリースを見る。
それから邦楽、ロック/ポップス,ジャズの順に見ていくことが多い。

ジャズのところ。
iPhoneで見ることがほとんどで、
iPhoneのディスプレイには3タイトルと4タイトル目の端っこが少しだけ表示される。
横にスクロールさせていくことで、続けて見れる。

そこに見慣れたジャケットであり、
MQAで聴きたいと思っていたジャケットがちらっと見えた。

今年初めての、e-onkyoでの、おっ、であった。
かなり大きなおっ、でもあった。

チャック・マンジョーネの“Children of Sanchez(サンチェスの子供たち)”である。
MQA(96kHz、24ビット)もある。

やっと出た(来た)。

午前0時すぎに見たときには、リリース日は確かに1月29日になっていた。
私にとって、嬉しい誕生日プレゼントといえる。

なのに今日さきほど確認のためみたら、
なぜか1月24日に変更されていた。

どちらにしてもいい。
とにかく「サンチェスの子供たち」がMQAで聴けるようになったのだから。