Date: 3月 30th, 2021
Cate: 「本」
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オーディオの「本」(近所の書店にて・その9)

そういえば、どうだったんだろう……、と書きながら思っていた。
私が、無線と実験、ラジオ技術、電波科学などを初めて書店で手にした時、
これらの雑誌は、どのコーナーに置かれていただろうか。

はっきりと記憶に残っていないが、オーディオのコーナー、
つまりステレオサウンドやその他のオーディオ雑誌と同じコーナーにあったはずだ。

そのころは技術誌のコーナーを見ることはやっていなかったのだから。

無線と実験がオーディオ雑誌のコーナーがあったことで、
私は早い時期に、伊藤先生のアンプの記事とであえた。

このことは、いまふり返ってみると、ひじょうに幸運だった、といえる。
中学のころ、無線と実験を知らなければ、
伊藤先生のアンプを知るのは、数年遅れていたからだ。

サウンドボーイに掲載されたEL34のプッシュプルアンプの記事まで待たなければならなかった。

無線と実験、ラジオ技術などに発表される自作の真空管アンプに対する評価は、
けっこう人によって違う。

私は、伊藤先生のアンプ以外はない──、そう断言するくらいに、
無線と実験に載っていたEdのプッシュプルアンプの姿に一目惚れした。

そんな私は、シャーシーの厚みは伊藤アンプの50mmが基準である。
けれど人によっては、50mmは厚い、という。

そういう人は淺野勇氏の作られるアンプ、
40mmのシャーシーがスマートでかっこいい、という。

私は逆に、薄い、と感じてしまう。

最初に、どのアンプ(どの人のアンプ)に惚れたかで、
このへんの感覚は違ってくるのだろうか。

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