オーディオの「本」(近所の書店にて・その8)
その本(雑誌)を、どのコーナーに置くのか、
書店によって微妙に違ってくることがある。
オーディオ雑誌も、書店によって違うことがある。
最近、近所の書店に寄ったときに、いつものコーナーに無線と実験がなかった。
この書店は(その1)で書いている書店である。
なので、ついに無線と実験の取り扱いをやめたのか、と思った。
でも、もしかするとコーナーを変えたのかも、と思い、
トランジスタ技術がある技術関連の雑誌のコーナーを見たら、そこにあった。
書店によっては、トランジスタ技術と無線と実験は同じコーナーにあったりする。
なので、珍しいことではないのだが、
先月号まで音楽関係の雑誌コーナーにあったのに、技術関係の雑誌コーナーへの移動。
無線と実験を知っている人にとっては、
取り扱ってくれれば、それでいい、ぐらいのことだろうが、
オーディオに興味を持ち始めたばかりの人にとっては、この変更はどうなのだろうか。
その書店では、ステレオサウンド、ステレオなどのオーディオ雑誌は、
音楽関係の雑誌コーナーにある。
無線と実験も、先月号まではそこだったのが移動した(された)ということは、
その書店の人は、無線と実験をオーディオ雑誌とは見做していなかったのか。
オーディオに関心をもち始めた人が、
技術関係の雑誌コーナーまで見るとはかぎらない。
音楽関係の雑誌コーナーだけしか見ないかもしれない。
そうなると無線と実験は、その人の目に留らないことになる。
一軒の書店にしか行かない、ということはあまりないから、
そんなことどうでもいいことだ──、そんなことを言う人は、
おそらく東京とか大阪などの大都市に生れ育った人だろう。
田舎だと、近所に書店が一軒しかないこともある。