Archive for category audio wednesday

Date: 11月 9th, 2016
Cate: audio wednesday

第71回audio sharing例会のお知らせ

12月のaudio sharing例会は、7日(水曜日)です。
テーマは未定ですが、音出しを予定しています。

テーマはまだ決めていませんが、
常連のAさんがPSオーディオのD/Aコンバーターを購入予定であり、
それが間に合えば持ってきてくれる、とのこと。

それとは別にいま考えているのは、12月なので、
今年一年で聴いたCDの中で、
誰かに聴いてもらいたいと思っているディスクを持参していただこう、と。

なにも今年の新譜でなくていい、旧譜であっても、今年初めて聴いて感動し、
誰かに聴いてもらいたいと思う一枚があれば、それをもってきてほしい。

場所はいつものとおり四谷三丁目のジャズ喫茶・喫茶茶会記のスペースをお借りして行いますので、
1000円、喫茶茶会記にお支払いいただくことになります。ワンドリンク付きです。

Date: 11月 3rd, 2016
Cate: audio wednesday

第71回audio sharing例会のお知らせ

12月のaudio sharing例会は、7日(水曜日)です。
テーマは未定ですが、音出しを予定しています。

昨夜のaudio sharing例会の準備をやっているときに、
会場となる喫茶茶会記にあるピアノの横に、あるモノが置いてあった。
以前からあったそうだが、いまごろ気づいたわけだ。

可搬型のミキサーだった。
クーパーサウンド(Cooper Sound)CS106+1である。

可搬型ということもあって、乾電池駆動になっている。
単一の乾電池12本を使う。
VUメーターが少し安っぽい感じはするけれど、全体のつくりはきっちりとしている感じを受ける。
これを使っての音出しもおもしろそうだという予感がした。

12月の例会で、これを使うのかどうかはまだ決めていない。
でも、今年最後の例会は音を出して、楽しもうと思っている。

場所はいつものとおり四谷三丁目のジャズ喫茶・喫茶茶会記のスペースをお借りして行いますので、
1000円、喫茶茶会記にお支払いいただくことになります。ワンドリンク付きです。

Date: 10月 30th, 2016
Cate: audio wednesday

第70回audio sharing例会のお知らせ(理屈抜きで聴くオーディオ・アクセサリー)

磁石の同極同士の反発する力を利用したフローティングのアクセサリーとしては、
SAPのRELAXAがよく知られている。
日本に登場したのは2001年。

その20年前に、ソニーがエスプリ・ブランドでFW80を出しているのを憶えている人は、
いまでも少なくなったのかもしれない。
ソニーはFW80をフローティングサウンドベースと呼んでいた。

ゴムやスプリングといったインシュレーターは、
固有の弾性にあった周波数に対しては効果的であっても、その範囲はそう広くないし、
共振周波数をももつため、インシュレーターとして機能しない帯域もあるし、
逆に振動が増す帯域ももつことになる。

FW80は磁力を利用するため、ゴムやスプリングよりもワイドレンジのインシュレーターといえる。
直径は10cmの円筒型で、一個あたりの適合加重は3.5〜7kgとなっていて、
フローティング型ゆえ、加重を守る必要はあった。

価格はひとつ15,000円していた。
四つ使えば60,000円。

いまではアクセサリーとしての価格としてはそう高いものではないと受けとめられても、
1981年ごろはけっこうな価格に感じていた。

試してみたいと思っていたけれど、学生にはすぐ手が出せるものではなかった。
当時はアナログプレーヤーに使うのが誰もが考えることだった。

インシュレーターをもっていないアナログプレーヤーとしては、マイクロの糸ドライヴがあった。
モーター込みの重量は50kgを超える。
FW80の上にベースをのせて、その上にプレーヤーとなると、
FW80は十個ほど必要で、150,000円となる。

FW80の効果はどうだったのだろうか。
少なくとも悪いものではなかったはずだ。
SAPのRELAXAはFW80の20年後に登場し、話題になった。
FW80の登場は早すぎたのだろうか。

11月2日(水曜日)のaudio sharing例会は、
オーディオ・アクセサリーを持ち寄っての音出し。

場所はいつものとおり四谷三丁目のジャズ喫茶・喫茶茶会記のスペースをお借りして行いますので、
1000円、喫茶茶会記にお支払いいただくことになります。ワンドリンク付きです。

Date: 10月 24th, 2016
Cate: audio wednesday

第70回audio sharing例会のお知らせ(理屈抜きで聴くオーディオ・アクセサリー)

オーディオは何をやっても音は変化する。
スピーカーを別のモノにかえれば、いちばん大きな変化がある。
スピーカーは同じでもアンプをかえれば、音は変る。
カートリッジひとつでも音は変るし、
カートリッジの周囲、ヘッドシェル、リード線をかえても音は変る。

そういった器材の変化ではなく、
スピーカーの位置を少し前に出してみるとか後にしてみる、
もしくは左右の間隔を広げてみる──、そういったことでも音は変化する。

音が変化しないところはない、と言い切るほどに音は変っていく。
こんなふうにして音を変えていく行為は、音の補助線を引いていくことともいえる。

オーディオ・アクセサリーの大半は、それがなくとも音は出せるわけで、
そういう意味では必要不可欠なオーディオ・アクセサリーはケーブルぐらいである。

それ以外のオーディオ・アクセサリーがなくとも、音は出せる。
にも関わらず、多くのオーディオ・アクセサリーが市場にあふれている。
音を出す上で必要不可欠ではないオーディオ・アクセサリーも、
また音の補助線を引いていくことになる。

時にその補助線は、アンプやスピーカーの交換では引けない補助線かもしれない。

11月2日(水曜日)のaudio sharing例会は、
オーディオ・アクセサリーを持ち寄っての音出し。

場所はいつものとおり四谷三丁目のジャズ喫茶・喫茶茶会記のスペースをお借りして行いますので、
1000円、喫茶茶会記にお支払いいただくことになります。ワンドリンク付きです。

Date: 10月 18th, 2016
Cate: audio wednesday

第70回audio sharing例会のお知らせ(理屈抜きで聴くオーディオ・アクセサリー)

11月のaudio sharing例会は、2日(水曜日)です。

いまのところ当日集まりそうなアクセサリーのいくつかを書いておく。
低周波(シューマン波)発生装置(二種類の予定)、
磁気フローティングベース、仮想アース関係、制振関係、
CDスタビライザー、ノイズフィルター、ケーブル、電源コードなどである。

どういうふうに進行するのかはあえて決めていない。
集まったモノを試していきながら、方向性を決めていきたい。

オーディオ・アクセサリーがテーマなので強制ではないが、
アクセサリーをできれば何か持ってきていただければ、と思っている。
ケーブルでもいいし、その他のアクセサリーでもいい。

場所はいつものとおり四谷三丁目のジャズ喫茶・喫茶茶会記のスペースをお借りして行いますので、
1000円、喫茶茶会記にお支払いいただくことになります。ワンドリンク付きです。

Date: 10月 6th, 2016
Cate: audio wednesday

第70回audio sharing例会のお知らせ(理屈抜きで聴くオーディオ・アクセサリー)

11月のaudio sharing例会は、2日(水曜日)です。

テーマは、オーディオ・アクセサリー。
ケーブルを始めとして、さまざまなオーディオ・アクセサリーを持ち寄って聴いていく。

ケーブルで音が変化することは認めている人でも、
あれはオカルトっぽいよ、と怪しむアクセサリーも集まる予定である。

オーディオ・アクセサリーには、それぞれメーカーの技術的説明がある。
それを信じる信じないではなく、11月のaudio sharing例会では、
とにかく理屈抜きで、まず音の変化を自分での耳で確認してみよう、がテーマである。

人によっては、このアクセサリーでの音の変化は認められないということがあるだろうし、
オカルトだと思っていたアクセサリーでの音の変化が大きく感じられることもあるかもしれない。

理屈は後から、その人自身で考えてもらえればいい。
とにかく11月の会では、理屈抜きで聴くが、主要なテーマである。

なので今回は強制ではないが、
アクセサリーをできれば何か持ってきていただければ、と思っている。
ケーブルでもいいし、その他のアクセサリーでもいい。

場所はいつものとおり四谷三丁目のジャズ喫茶・喫茶茶会記のスペースをお借りして行いますので、
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Date: 10月 3rd, 2016
Cate: audio wednesday

第69回audio sharing例会のお知らせ(PIM16KTとつくることについて)

今月のaudio sharing例会は、5日(水曜日)です。

パイオニアは1951年にPE8を発売している。
PE8はシングルコーンのフルレンジユニットで、口径は型番が示すように8インチ(20cm)。
PE8は後にNHK放送博物館入りとなっている。

PE8の価格は5,700円。大学卒の初任給が6,500円〜8,000円の時代である。
かなり高価なユニットだった。

もっと安価なユニットを、という声に応えたのが、1957年に登場したPIM6である。
このころは口径をインチであらわしていた。
6インチ、つまり16cm口径のユニット、PIM16のことである。

PIM8はメカニカル2ウェイのフルレンジ型で、価格は1,700円。
PE8と同口径のPIM8(PIM20)は、2,900円。

PIM6は一度製造中止になっている。
発売から10年、売上げが落ちてきたから、だそうだ。
1967年、大学卒の初任給は二万円を超えている。
あえてローコストのユニットを選ぶ人も少なくなってきたためだろうか。

なのにパイオニアには製造中止に対して、批判の声が届き、
翌’68年に復活している。
このときに売上げを伸ばすためだろうか、PIM16KTが発売された。

このへんのことは1974年の電波科学に載っていると、
ユニットを譲ってくださった方からが教えてくれた。

PIM16KTともオーディオとも直接関係はない余談だが、
パイオニアはPIM8の発売の1957年に、テレビのキットも出している。
PVK14AとPVA14Bで、価格は52,500円だった。

場所はいつものとおり四谷三丁目のジャズ喫茶・喫茶茶会記のスペースをお借りして行いますので、
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Date: 10月 2nd, 2016
Cate: audio wednesday

第69回audio sharing例会のお知らせ(PIM16KTとつくることについて)

今月のaudio sharing例会は、5日(水曜日)です。

今日、宅急便でPIM16KTが届いた。
元箱に入っていた。

開梱して意外だったのは、緩衝材として発泡スチロールが使われていなかったこと。
箱もダンボールならば、中もダンボールの仕切りがあって緩衝材にもなっていた。

発泡スチロールは非常に安定した物質で、
土に埋めても、ものすごい年月が経過してもほとんと変化(分解)しない、ときく。

環境問題が問われるようになってきて、
発泡スチロールはずいぶんと減ってきている。

国内メーカーはダンボールを工夫して使っている。
感心するくらい、ダンボールに縦横に切れ目を入れて立体的にして、
仕切りと緩衝材として働くようになっている。

当日は元箱のまま持っていく。
マニュアルもついている。
箱の雰囲気も、いかにも感じる面がある。

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Date: 10月 1st, 2016
Cate: audio wednesday

第69回audio sharing例会のお知らせ(PIM16KTとつくることについて)

今月のaudio sharing例会は、5日(水曜日)です。

別項で、パイオニアのスピーカーユニットのキットPIM16KTのことを書いた。
それを読んでくださった方から、
未組立てのPIM16KTが一本ありますから譲ります、という連絡があった。

こんな展開になるとは思っていなかった。
なので、今回はPIM16KTを持っていき、つくるというテーマについて話そうと考えている。

最初はインターナショナルオーディオショウが終ってすぐなので、
ショウについて話そうかとも考えていたが、
ショウをじっくりまわる時間がとれそうにないので、他のテーマを考えていたところに、
PIM16KTの話。

昨夜、インターナショナルオーディオショウの後に友人三人で会っていた。
みなオーディオマニアだ。
オーディオの話より、それ以外の話のほうが多かったが、
あるスピーカーのことが話題になった。

非常に高価なスピーカーシステムで、ステレオサウンドでも高い評価を得ている。
これを買った人が、エンクロージュア内部を見たところ、ひどいハンダ付けだったそうだ。
それでハンダ付けのうまい人に、すべてのハンダ付けをやり直してもらったところ、
みちがえるほど音が良くなった、という話だった。

友人のひとりが、本人から聞いている話だ。
そのスピーカーの価格を書いてしまうと、
どのスピーカーなのか特定されるから伏せておくが、ほんとうに高価なスピーカーである。

それでもお粗末なハンダ付けがなされている。
オーディオ機器をつくるということは、いわば接着ともいえる。

接着剤による接着、ハンダによる接着、ボルトやクギによる接着。
そのことにふれながら、語っていく予定だ。

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Date: 9月 11th, 2016
Cate: audio wednesday

第69回audio sharing例会のお知らせ

10月のaudio sharing例会は、5日(水曜日)です。

テーマは未定。
やりたいことはいくつかあっても、その準備がうまくいくかどうかと時間の都合もあるから、
いつやれるかがはっきりと決るわけでもない。

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Date: 9月 6th, 2016
Cate: audio wednesday, 柔と剛

第68回audio sharing例会のお知らせ(柔の追求・その8)

このブログを書いた後に、
the re:View (in the past)の更新作業にとりかかる。
最近は画像のレタッチ作業ばかりをやっている。

1ページ広告のレタッチは比較的楽なことが多い。
それが2ページ見開きの広告になると、すんなりいく場合とそうでない場合とがある。
難しいのは、左ページと右ページをうまくつなぎ合せることだ。

掲載誌をバラしてスキャンしているのだが、
それでも中央付近の画像がもともとないことがけっこうある。
多少重なるようにしている広告もあれば、
ぎりぎりぴったりの広告もあるし、あきらかにその部分が欠如している広告もある。

うまくごまかせることもあれば、そうでないこともある。
そうでない見開きの広告のレタッチをやっていると、ひどくめんどうに思えて、
なぜこんなことをやっているのか、と自分でも思ってしまうほどだ。

それでも、おっ、こんな広告があったんだ、と思えることが偶にある。
昨晩もひとつあった。
ティアックが出したESSのamt1の広告である。

オスカー・ハイル博士が黒板の前に立っている。
製品のamt1よりもハイル博士の写真の方が、かなり大きく扱われている。
このamt1の、ハイルドライバーの説明文もわかりやすい。

明日(9月7日)のaudio sharing例会は、
ハイルドライバー(AMT)とハイレゾリューション再生がテーマである。

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Date: 9月 4th, 2016
Cate: audio wednesday, 柔と剛

第68回audio sharing例会のお知らせ(柔の追求・その7)

今月のaudio sharing例会は、7日(水曜日)。
その6)に書いているように、
渡辺成治氏に来ていただく。

渡辺氏が無線と実験に発表された自作のハイルドライバーだけでなく、
13cm口径のウーファーを円柱状のエンクロージュアにおさめたウーファーと組み合わせる。
エンクロージュアも渡辺氏設計のもの。
この2ウェイのスピーカーシステムのクロスオーバー周波数は900Hz。
ハイルドライバーの後面が開放されているため、
後面を閉じている同サイズのハイルドライバーよりも低いところまで再生できている。

今回は、このスピーカーシステムとともに、ハイレゾリューション再生も行う。
D/Aコンバーターも渡辺氏設計のオリジナルで、
アンプも渡辺氏オリジナル。D級動作で出力は30W。

渡辺氏の経歴を知らない方は、アマチュアの自作システムの試聴なのか、と思われることだろう。
そういうレベルのモノではない。

今年行ってきた音出しとは、ずいぶん違ったシステムとなる。
私自身、ひじょうに楽しみにしている。

iPod、iPad、iPhoneで音源を持ってきていただければ再生可能である。

場所はいつものとおり四谷三丁目のジャズ喫茶・喫茶茶会記のスペースをお借りして行いますので、
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Date: 8月 28th, 2016
Cate: audio wednesday, 柔と剛

第68回audio sharing例会のお知らせ(柔の追求・その6)

ハイレゾ、ハイレゾと囂しい。
ハイレゾという略語がいいとは思っていないから、よけいにそう思う。

と同時に、高域再生限界を拡げるために、
トゥイーターの振動板には軽くて剛性が高くて内部音速が速い素材が採用される。
ピストニックモーション領域の拡大のためである。

この手法は、いわば剛の追求である。
けれどスピーカーの世界(振動の世界)には、柔の追求もあると、
世紀が代ったころから考えるようになってきた。

柔の追求という視点で、これまでのスピーカー技術をもう一度みていくと、
古くから、剛の追求(ピストニックモーションの追求)とは違う動作方式、
つまり柔の追求からの方式があったことに気づいた。

ATM(ハイルドライバー)、ウォルッシュドライバーも古くからある。マンガーユニットもある。
まだまだ数は少ないし、剛の追求がメインストリームであることに変りはないだろうが、
柔の追求はスピーカーの動作方式だけではないと考えている。

デジタルにおいても、PCMはいわば剛の追求なのではないだろうか。
サンプリング周波数、ビット数をCDの44.1kHz、16ビットから増していくハイレゾは、
ピストニックモーション追求(剛の追求)と同じ性質といえよう。

ハイレゾにはDSDがある。
この方式は、デジタルにおける柔の追求といえるように考えている。

PCMとピストニックモーション。どちらも剛の追求である。
DSDと非ピストニックモーション。どちらも柔の追求である。

聴き手には、選択の自由がある。
PCMと非ピストニックモーション(剛と柔)、
DSDとピストニックモーション(柔と剛)も、現実には聴くことができる。

剛と剛、柔と柔、剛と柔、柔と剛とがあるわけだ。

ハイレゾ、ハイレゾと騒ぐのはいいけれど、
剛の視点、柔の視点、どちらからも捉えていくことを忘れてはならない、と思う。

9月のaudio sharing例会は、7日(水曜日)。
今回はひさびさにゲストに来ていただく。

無線と実験にATMの記事を発表された渡辺成治氏が来てくださる。
ATMユニットを持参して来てくださる。

Date: 8月 20th, 2016
Cate: audio wednesday

audio sharing例会(今後の予定)

二週間前に、audio sharing例会で、
瀬川先生が好きだったスピーカーで、好きなディスクを鳴らしたい、と書いた。
スペンドールのBCII、セレッションのDitton 66、ロジャースのPM510など、
イギリスのスピーカーシステムが用意できれば……、と書いた。

いつになるかはまだ決っていないが、
セレッションのDitton 66を鳴らせることになった。
書いてみるものである。

瀬川先生は「続コンポーネントステレオのすすめ」では、
トリオのプリメインアンプKA9900を組み合わせられている。
カートリッジはエラックのSTS455Eである。

この組合せそのままは用意できない。
私としてはヨーロッパのアンプを用意したい。
わがままをいえば、パワーアンプはスチューダーのA68をもってきたいところ。
それからマイケルソン&オースチンのTVA1でも、どんな音になるのか鳴らしてみたい。

アンプはどうなるのか、いまのところなんともいえないが、
とにかくDitton 66を鳴らせる。

音は聴いたことがあっても、自分で鳴らしたことがないスピーカーでもある。
いまの私の気持は、うまく表現できない嬉しさがある。

Date: 8月 20th, 2016
Cate: audio wednesday, 柔と剛

第68回audio sharing例会のお知らせ(柔の追求・その5)

ESSから単体で発売されていたハイルドライバーはいくつかあった。
1979年ごろはHS400とHS600があった。
HS400は振動板前面にホーンがついている。

再生周波数特性はHS400が1.5kHz以上、HS600が2.5kHz以上となっていた。
これらの外形寸法は当時のHI-FI STEREO GUIDEには載っていない。

面白いのは出力音圧レベルと最大入力の項目で、STUDIOとPA-DISCO、ふたつの値が記してある。
PA-DISCOの最大入力は50Wと、STUDIOの30Wよりも高い。
反面出力音圧レベルは、98dB/W/mと3dB低い。

ハイルドライバーとしてスピーカーの技術解説書に載っているそのものの製品は、
1980年に登場したAMT Heil Driverである。
このモデルは800Hz以上から使え、出力音圧レベルは103dB/W/m。
このモデルにはPA-DISCOモデルはなかったようだ。

形状的にも、日本でハイルドライバーと呼ばれているモノは、AMT Heil Driverといっていい。
このトゥイーターの外形寸法はW17.2×H15.4×D10.7cm。

現在のAMTと呼ばれるユニットと比較して大きく違うのは奥行きである。
現在の多くのAMT(ムンドルフの製品もそうだが)、薄い。
ドーム型トゥイーターよりも薄いと思えるくらいにだ。

動作原理は同じでも、AMT Heil Driverと薄型のAMTとでは磁気回路の構成が大きく違う。
そのことによってAMT Heil Driverは振動板の後方からも音を出すダイボール型だが、
現在の多くのAMTは背面を塞ぐ構造になっている。

この構造の違いが、同じ面積の振動板であっても、
低域の再生能力に違いを生じる、とのことである。
つまりAMT Heil Driverのようにダイボール型にしたほうが低域レンジは下にのびる。

やはりオリジナルのAMT Heil Driverが構造的には優れているといえそうだが、
でもAMT Heil Driverの構造のままでは、現在のように多くのスピーカーシステムに、
AMTが採用されることはなかったのではないか。

振動板の後方を塞ぐことで低域特性は多少犠牲にしても薄型にできたことで、
多くのシステムに採用されるようになった、と見るべきではないか。

ならば薄型のまま、振動板の後方を塞がない構造はできないのか。
無線と実験(2015年1月号から4月号)に載ったAMTの自作記事がそうである。