Archive for category 1年の終りに……

Date: 11月 25th, 2019
Cate: 1年の終りに……

2019年をふりかえって(その12)

インターナショナルオーディオショウも終り、今年もあと一ヵ月と少し。
まだ三ヵ月ほど残ってそうな気がしなくもないが、あと少しで今年が終る。

先ほど公開した「資本主義という背景(その8)」が、9,900本目。
このブログの目標である10,000本まで100本となった。
あと少しで終る、という感じがようやくしてきた。

夏のあいだ、書いた本数が少なかった。
そのため10月、11月は遅れを取り戻さなければならなかった。
10月も11月も、9月の二倍は書いた。
遅れをどうにか取り戻した。

書き始めたころは、平成が終ってしまうとは思っていなかった。
平成のうちに10,000本書ける、と思っていた。

2019年をふりかえって、というより、
2008年から2019年までをふりかえって、である。
ようやくふりかえられるようになった。

Date: 11月 19th, 2019
Cate: 1年の終りに……

2019年をふりかえって(その11)

2018年が、MQAとメリディアンのULTRA DACと出逢えた年で、
2019年は、よりMQAに近づくことができた一年といえる。

MQA-CDがワーナーミュージックからも発売されるようになった。
それに度々書いているように、e-onkyoでのMQAのラインナップが充実してきている。

タワーレコードやHMVからの新譜のメールが届いて、
こんな新譜(旧盤の復刻を含めて)が出るのか、と思い、
e-onkyoで検索してみると、CDの発売にあわせて配信が開始されることも増えた。

ジネット・ヌヴーがそうだったし、
新録音の新譜でも、もう出ているのか、と驚くこともある。

当然e-onkyoでの配信は、CDのスペックをうわまわっている。
そのうえでMQAがあることも増えてきている。

オンキヨーがメリディアンの輸入を12月から開始するくらいだから、
このことにはいろんな感情があるとはいえ、
e-onkyoでのMQAのラインナップが、今年以上に充実してくる可能性もあるのでは──、
と都合のいいように考えて、期待がふくらんでいるのは否定できない。

e-onkyoのラインナップにまだまだ満足していないけれど、
今年のように、もしくはそれ以上積極的に展開してくれれば、
CDの売上げがいまも大きい日本でも、徐々に変化していくのではないのか。

Date: 11月 18th, 2019
Cate: 1年の終りに……

2019年をふりかえって(その10)

いまオーディオをスタートさせる若い人はかわいそうだね、と嘆くことは、
誰にだってできる。
そんなことをしてみたところで、これからオーディオに取り組もうとしている人に向って、
何かを示すことになるわけではない。

今年ヤフオク!で入手したオーディオ機器は、すべて手を加える。
来年一年をかけてやっていき、
毎月第一水曜日のaudio wednesdayで、その結果を披露したい。

ここまで良くなるのか、と思われるかもしれないし、
これならばオリジナルのままのほうが……、という結果に終るかもしれない。

それは聴く人の判断にまかせよう。
私は、限られた予算内でどさだけのことができるのか、
それを少しでも示すことができれば、と考えている。

私がやったのと同じことを、初心者のオーディオマニアができるかといえば、
それは無理であろう。
一人では無理であっても、私はノウハウを出し惜しみはしないから、
直接訊いてほしい。

だからといって、買ってすぐに手を加えろ、といいたいのでもない。
買ったら、最低でも一年はじっくり聴いてほしい。
できれば二年くらいはそうしてほしい。

そのうえで不満があるのならば、手を加えるもよし、
買い換えるのもよし、と考える。

とはいえ、こういうことを書いたところで、
audio wednesdayに10代の若い人は来ない。

Date: 11月 18th, 2019
Cate: 1年の終りに……

2019年をふりかえって(その9)

最初に手にするオーディオが中古。
このことに批判的な意見はある、と思っている。

今年の春だったか、
女子高校生がクルマの免許をとって、
自分で貯めたお金で、中古の軽自動車を買った、というツイートが話題になった。

おめでとう、というコメントも多くあったとともに、
最初のクルマが中古ということに批判的な意見も多かった、と、
何かのニュースで読んだ。

批判する人には、その人なりの理由があるのだろうが、
本人が喜んでいるのだから、赤の他人が水を差すこともなかろう、と思うのだが、
なにか一言いわないと気がおさまらない人が多いようだ。

私は、というと、オーディオに関しては、
スピーカーは新品を買ったほうがいいよ、とは思っている。

でも、現実はどうなのか。
冷静にみまわすほどに、予算に限りのある若い人に向って、
新品で揃えよう、とは言いにくくなる。

中古は、同じ製品であっても、状態はピンキリであったりする。
いいコンディションのモノにあたればいいが、
ひどいコンディションのモノに不幸にもあたってしまえば、
オーディオへの興味、関心が失せてしまうことだってあるのはわかっている。

中古を無責任にはすすめられない。
それでも、中古オーディオという選択肢を無視できるだろうか。

こんなことを考えることが、ここ数年あった。
それもあってKEFのModel 303を落札した。

40年前のスピーカーは、いま聴くとどうなのか。
そして、まだやっていないが、303にも手を加える予定でいる。

手を加えるつもりで落札している、といえる。
40年前の製品だから、メインテナンスも必要となる。

ならば積極的に手を加えよう、というわけだ。
ここでの手を加えるは、別項で書いているメリディアンの218への手の加え方とは違う。
ハンダゴテも使う。部品も交換する。

そうすることで、40年前のオーディオ機器がどこまで鳴ってくれるのか。
それを確認しておきたい。

Date: 11月 17th, 2019
Cate: 1年の終りに……

2019年をふりかえって(その8)

(その7)へのfacebookでコメントを読んで気づいたことがあった。
シスコン(システムコンポーネントの略)で、音楽を聴いていない、ということだ。

いまではシスコンという呼称も、どれだけ通用するのだろうか。
私が中学生のころは、システムコンポーネントの全盛時代といえる。

テレビでもシステムコンポーネントのコマーシャルが流れていたくらいだ。
親戚の家、友人の家に、確かにシステムコンポーネントはあった。

あったけれど、それで音楽を聴いた、という記憶はほとんどない。
一度くらいは聴いているだろうが、
少なくともオーディオに興味をもってからは、
つまり中学二年の秋以降は、システムコンポーネントで音楽を聴いた記憶はない。

システムコンポーネントではなく、ラジカセで音楽を聴いていた。

ステレオサウンドでは、
いわゆる高級システムコンポーネントといえるシステムは聴いている。

例えばB&Oが、その代表といえるし、
マッキントッシュ、メリディアン、QUADなど、他にもいくつもあるが、
そういう高級システムコンポーネントは聴いていても、
いわゆるシスコンで、多くの人がイメージするシステムコンポーネントは聴いていない。

私が特別だとは思っていない。
同世代のオーディオマニアでも、シスコンの経験がない人は多いのではないのか。

シスコンで聴いていた、という人も、多いように思う。
半々ぐらいなのか。

そのへんのことははっきりとはいえないが、
シスコンは流行っていた。
流行っていたけれど……、ということに、今日、コメントによって気づかされた。

Date: 11月 17th, 2019
Cate: 1年の終りに……

2019年をふりかえって(その7)

40年前、
ここまで遡られなくとも30年前ぐらいでもいい。
そのころ評価の高かったオーディオ機器は、いま聴くとどうなのだろうか。

20年前、30年前、さらにもっと以前のオーディオ機器でも、
当時最高級だったアンプやスピーカーではなく、
普及クラスや中級クラスのオーディオ機器はどうなのか、とういことに関心がある。

今回303は、15,000円で入手できた。
かなり安く手に入れられた、と思っている。

ヤフオク!は、いますぐ欲しい、ということでなければ、
じっくり待てば、タイミングもあるけれど、こんなに安く、と思う価格で落札できる。

その価格で、いま新品で購入できるスピーカーやアンプには、どういった製品があるのかといえば、
魅力的に感じられるモノは、ほとんどないのが実情だ。

ならば10代の若者がオーディオに興味をもってスタートしようとすれば、
新品にこだわる気持がなければ、ヤフオク!に限らず中古も、
選択肢に入ってくるはずだと思う。

ここが私が10代のころと大きく違っている。
昔も中古市場はあったけれど、いまとは比較にならない。

とはいえ中古まで選択肢になってくると、選ぶ基準をどうするのか。
興味をもったばかりの10代には、大いに迷うところのはずだ。

当時買えなかったから、いま──、という世代には一応の基準はある。
それによって選択肢は絞られていくが、10代にはそれはない。

インターネットで検索すれば、製品情報は得られるが、バラツキもある。
数多くのヒットする製品もあれば、そうでない製品もある。
ヒット数が多い製品がよい製品であるならば苦労はしないし、
よい製品であったとしても、その人に向いているかどうかは、また違ってくる。

Date: 11月 16th, 2019
Cate: 1年の終りに……

2019年をふりかえって(その6)

今年は、KEFのModel 303をヤフオク!で手に入れた。
40年ほど前のスピーカーシステムを、
それも中級クラスのスピーカーシステムを、いまごろになって自分のモノとした。

303というスピーカーについては、これまでにも何度か書いている。
1980年ごろ、見た目は地味ながらも、その音は高く評価されていた。
価格的には、日本の598スピーカーと同じといえる。

けれどウーファーの口径も小さいし、ユニット構成も3ウェイではなく2ウェイだし、
なによりも軽い。
アンバランスな要素は、まったくない、といえる設計である。

とはいえ40年前のスピーカーである。
送料無料で、かなり安く落札できたからといって、
いまさら……、という気持がまったくなかったわけでもない。

中古のスピーカーは、見た目だけでは判断しにくい。
自分の手で鳴らしてみないことには、コンディションについての判断はできない。

それでも303を入手したのは、単に欲しかった以外にも理由があって、
その理由も強かったからでもある。

いまヤフオク!で、20年、30年以上前のオーディオ機器を落札している人たちは、
おそらく私と同じ世代か上の世代がメインなのかもしれない。

若かった時、買えなかった──、それをいま手に入れている感がある。

でも、その一方で、オーディオに興味をもった10代の人たちはどうなのか、と思う。
私のころは、ほぼすべての価格帯に万遍なく製品があった、といえる時代だ。

いまはそうではない。
いまの10代は、どこからオーディオをスタートするのだろうか。
この疑問がある。

そして、どこからスタートしたらいいのだろうか、とも考える。

Date: 11月 14th, 2019
Cate: 1年の終りに……

2019年をふりかえって(その5)

今年は、電源コードを自作した。
計七本作った。

気に入って使い続けてくれる人たちがいるから、
自己満足で終っているわけではない。

喫茶茶会記のメリディアンの218にも、私自作の電源コードが使われている。

電源コードとはいえ、自作は面倒と思うところも少しはある。
秋葉原に材料を買いに、何度も行く。

行くのは楽しいから、その都度行くようにしている。
帰宅して、ケーブルの先端を剥いて加工する。

夜、一人でこんなことをやっていると、何が楽しいんだろうか、
という疑問みたいなことも思ったりする。

最初の一本は楽しい。
それは、どういう音がするのかという未知の楽しみがあるからだ。

二本目以降は、基本的にそれはないから、黙々と自作する。
それでも続けているのは、使い続けてくれる人がいるからである。

Date: 11月 14th, 2019
Cate: 1年の終りに……

2019年をふりかえって(その4)

今年は、菅野先生が亡くなられて一年であり、
黒田先生が亡くなられて十年である。

オーディオ界に、先生と呼べる人がいなくなっての月日がある。
この月日が、これからながくなっていくばかりである。

Date: 11月 13th, 2019
Cate: 1年の終りに……

2019年をふりかえって(その3)

今年は、ほんとうにひさしぶりにデッカのデコラを聴くことが叶った。
しかもコンディションの非常にいいデコラである。

10月のひどい台風の過ぎ去った日に聴いた。
グラシェラ・スサーナの歌もかけてもらった。

10月のaudio wednesdayと11月のaudio wednesdayのあいだに聴いている。
デコラを聴いていたから、
この経験があったからこその、
11月のaudio wednesdayでの218の音につながっていた、と思っている。

ほかの人には理解してもらえそうにないことだろうが、
ほんとうにそうなのだ。

Date: 11月 13th, 2019
Cate: 1年の終りに……

2019年をふりかえって(その2)

2018年12月に、来年はわがままでいよう、と書いた。
これまで抑えてきたけれど、わがままをはっきりと出して行く、と。
2019年、わがままでいられたかな、とふりかえっている。

ふりかえっているくらいだから、まだまだだった、と反省している。
だから、今年も書いておく、
来年は、きっちりとわがままを貫き通そう。

オーディオに関するかぎり、わがままでいよう。

Date: 11月 13th, 2019
Cate: 1年の終りに……

2019年をふりかえって(その1)

ここ数年、12月になったら、一年をふり返って的なことを書いている。
今年も12月になったら書くつもりでいた。

けれど12月に書き始めたら、書き終わらないうちに来年になりそうなので、
まだ11月だけど早めに書き始めたい。

今年も、新しく知りあえた人たちがいる。
audio wednesdayを毎月第一水曜日にやっているからこそ、知りあえる人がいる。

audio wednesdayをやるのは楽しい反面、
時には面倒だな、と思うことだってある。
5月には100回目をやった。

あとどれだけ続けるのか(というか続くのか)は、
私自身にもわからない。

毎月やっていて、誰も来なくなったら終りにする。
一人でも来てくれるのであれば、続ける。
決めているのは、それだけである。

去年も書いているが、
来年もいまごろも、また同じことをきっと書いているだろう。

昨年、ULTRA DACのエヴァンジェリストのつもりでいる、と書いた。
今年もそうだった、といえる。

加えて今年は218のエヴァンジェリストでもあった、といっていいかも。

ゆえに今年いちばん驚いたのは、メリディアンの輸入元がオンキヨーに、
12月から変るということだ。

突然の発表だった。
発表後に、オンキヨーに関するニュースがいくつかあった。
オンキヨー、大丈夫なのか、と心配になる。

この心配は、私の場合、メリディアンがどうなるのか、という心配である。

Date: 12月 31st, 2018
Cate: 1年の終りに……

2018年の最後に

2017年はマリア・カラス没後40年だったことは知っていた。
けれど「四十年かぁ……」ぐらいのおもいだった。
40年を記念してSACDが出たことも知ってはいたが、それ以上の関心をもったわけではない。

それが、どうしてか今年の後半になってから、マリア・カラスに対する熱が高まっている。
これまでにないくらい高まってきている。

きっかけはいくつかあった。
すでに書いているように、メリディアンのULTRA DACの音もそのひとつだ。
でも、それだけで、ここまで高まっているとは思えない。

他にも小さなきっかけが二,三ある。
そこに映画「私は、マリア・カラス」の公開を知った。

映画も観た。
さらに火がついたのかもしれない。

今日(12月31日)、映画「ボヘミアン・ラプソディ」を観た。
夕方からの回で、こんな時間に帰宅しての、今年最後のブログを書いている。

「ボヘミアン・ラプソディ」からもマリア・カラスの歌が聴こえてきた。

なぜ、いまごろになってマリア・カラスなのか。
2019年への宿題になってしまったようだ。

Date: 12月 26th, 2018
Cate: 1年の終りに……

2018年をふりかえって(その9)

今年はCHORDのMojoとメリディアンのULTRA DAC、
この二つのD/Aコンバーターについて多く書いている。
まだ書き終っていないので来年も続きを書くわけだが、
2018年をふりかえって思うことは、
いまの時代、D/Aコンバーターの選択は、
スピーカーシステムの選択に近いところにある、ということ。

オーディオはコンポーネントゆえに、
スピーカー、アンプ、プレーヤーが最低でも必要になる。
スピーカーにはスピーカーならではの選択の難しさ、面白さがあり、
アンプにはアンプの、プレーヤーにはプレーヤーの、それぞれの選択の難しさと面白さがある。

スピーカー選びの難しさとアンプ選びの難しさは、かなり違うともいえる。
ではD/Aコンバーターはどうだろうか。

電子機器だから、アンプ選びと共通するのかといえば、
私は、この一年で、なんとなくスピーカー選びと共通するものがあるように感じはじめている。

以前からそうだったとは、いまふりかえってもそうは思わない。
ここ数年の変化ではないだろうか。

すべての機器の選択に、その人のオーディオ観がうかがえるわけだが、
それでもスピーカーシステムの選択ほど、その人のオーディオ観をはっきりと出すものはない。

これと同じことを、D/Aコンバーターの選択にも感じているところだ。

Date: 12月 26th, 2018
Cate: 1年の終りに……

2018年をふりかえって(その8)

その2)で、手を動かした年だと書いた。
動かしているから思いつくこともあった。

半年くらい前から試してみたいと考えているだけで、
まだやっていないのだが、カホンをエンクロージュアにしてみたい。

カホンとは打楽器である。
ここでいうカホンとは、ペルー式カホンと呼ばれるタイプで、箱型のもののことだ。
楽器店に行けば、たいていのところに展示してある。

カホンについて詳しいわけではないが、
ほんとうに四角い箱で、丸い穴が開けられている。

サイズもいくつかあって、小口径から中口径のフルレンジユニットが収まるような感じである。
打楽器だけに叩いて音を出すための造りなので、
すべての面がしっかりとしているわけではない。

ペコペコと鳴る面もある。
でも、その鳴る面もうまく利用して、10cmくらいの小口径のフルレンジを取り付ければ、
音量を上げると盛大に箱鳴りがしそうだが、
音量を絞った状態ならば、逆にうまいこと中低音あたりが補われるかもしれない。

楽器だけに仕上げもきちんとされている。
そんなに高価なわけでもない。

遊び的要素が大きくなるが、
カホンとフルレンジユニットの組合せはおもしろそうである。