2018年をふりかえって(その5)
今年はフルレンジユニットを久しぶりにいくつか聴くことができた一年でもあった。
1月からは写真家の野上眞宏さんのところでSICAの13cm口径のダブルコーン、
7月のaudio wednesdayではグッドマンのAXIOM 402、
その数週間後に、友人のOさんのところでBeymaを聴いている。
グッドマンとBeymaは30cm口径で、
SICAを含めて、いずれもダブルコーンである。
SICAはイタリア、グッドマンはイギリス、Beymaはスペインと国は別々、
SICA、Beymaは現行製品だが、グッドマンはずいぶん以前に製造中止になっている。
聴いた場所もすべて違う。
鳴らしているアンプも違う。
なにもかも違っているけれど、
フルレンジの音は、いつでも聴けるようにしておきたい、と思わせる何かがある。
それはすべての人にとってそうであるわけではないかもしれない。
こんな音のどこによさがあるのか、と感じる人もいるだろうが、
私はフルレンジの音は、ずっと忘れたくない、と思う人間である。
もっといえばフルレンジのよさを、ずっと感じとれる人間でありたい、と思う。