Date: 11月 16th, 2019
Cate: 1年の終りに……
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2019年をふりかえって(その6)

今年は、KEFのModel 303をヤフオク!で手に入れた。
40年ほど前のスピーカーシステムを、
それも中級クラスのスピーカーシステムを、いまごろになって自分のモノとした。

303というスピーカーについては、これまでにも何度か書いている。
1980年ごろ、見た目は地味ながらも、その音は高く評価されていた。
価格的には、日本の598スピーカーと同じといえる。

けれどウーファーの口径も小さいし、ユニット構成も3ウェイではなく2ウェイだし、
なによりも軽い。
アンバランスな要素は、まったくない、といえる設計である。

とはいえ40年前のスピーカーである。
送料無料で、かなり安く落札できたからといって、
いまさら……、という気持がまったくなかったわけでもない。

中古のスピーカーは、見た目だけでは判断しにくい。
自分の手で鳴らしてみないことには、コンディションについての判断はできない。

それでも303を入手したのは、単に欲しかった以外にも理由があって、
その理由も強かったからでもある。

いまヤフオク!で、20年、30年以上前のオーディオ機器を落札している人たちは、
おそらく私と同じ世代か上の世代がメインなのかもしれない。

若かった時、買えなかった──、それをいま手に入れている感がある。

でも、その一方で、オーディオに興味をもった10代の人たちはどうなのか、と思う。
私のころは、ほぼすべての価格帯に万遍なく製品があった、といえる時代だ。

いまはそうではない。
いまの10代は、どこからオーディオをスタートするのだろうか。
この疑問がある。

そして、どこからスタートしたらいいのだろうか、とも考える。

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