2019年をふりかえって(その7)
40年前、
ここまで遡られなくとも30年前ぐらいでもいい。
そのころ評価の高かったオーディオ機器は、いま聴くとどうなのだろうか。
20年前、30年前、さらにもっと以前のオーディオ機器でも、
当時最高級だったアンプやスピーカーではなく、
普及クラスや中級クラスのオーディオ機器はどうなのか、とういことに関心がある。
今回303は、15,000円で入手できた。
かなり安く手に入れられた、と思っている。
ヤフオク!は、いますぐ欲しい、ということでなければ、
じっくり待てば、タイミングもあるけれど、こんなに安く、と思う価格で落札できる。
その価格で、いま新品で購入できるスピーカーやアンプには、どういった製品があるのかといえば、
魅力的に感じられるモノは、ほとんどないのが実情だ。
ならば10代の若者がオーディオに興味をもってスタートしようとすれば、
新品にこだわる気持がなければ、ヤフオク!に限らず中古も、
選択肢に入ってくるはずだと思う。
ここが私が10代のころと大きく違っている。
昔も中古市場はあったけれど、いまとは比較にならない。
とはいえ中古まで選択肢になってくると、選ぶ基準をどうするのか。
興味をもったばかりの10代には、大いに迷うところのはずだ。
当時買えなかったから、いま──、という世代には一応の基準はある。
それによって選択肢は絞られていくが、10代にはそれはない。
インターネットで検索すれば、製品情報は得られるが、バラツキもある。
数多くのヒットする製品もあれば、そうでない製品もある。
ヒット数が多い製品がよい製品であるならば苦労はしないし、
よい製品であったとしても、その人に向いているかどうかは、また違ってくる。