2018年をふりかえって(その9)
今年はCHORDのMojoとメリディアンのULTRA DAC、
この二つのD/Aコンバーターについて多く書いている。
まだ書き終っていないので来年も続きを書くわけだが、
2018年をふりかえって思うことは、
いまの時代、D/Aコンバーターの選択は、
スピーカーシステムの選択に近いところにある、ということ。
オーディオはコンポーネントゆえに、
スピーカー、アンプ、プレーヤーが最低でも必要になる。
スピーカーにはスピーカーならではの選択の難しさ、面白さがあり、
アンプにはアンプの、プレーヤーにはプレーヤーの、それぞれの選択の難しさと面白さがある。
スピーカー選びの難しさとアンプ選びの難しさは、かなり違うともいえる。
ではD/Aコンバーターはどうだろうか。
電子機器だから、アンプ選びと共通するのかといえば、
私は、この一年で、なんとなくスピーカー選びと共通するものがあるように感じはじめている。
以前からそうだったとは、いまふりかえってもそうは思わない。
ここ数年の変化ではないだろうか。
すべての機器の選択に、その人のオーディオ観がうかがえるわけだが、
それでもスピーカーシステムの選択ほど、その人のオーディオ観をはっきりと出すものはない。
これと同じことを、D/Aコンバーターの選択にも感じているところだ。