My Favorite Things(チューナー篇・続余談)
パイオニアのExclusive F3とオーレックスのST720の音を聴きたいがために、FMトランスミッターを導入して、音声信号をFM変調して送信。
それを受信して聴くというわけだが、少し考えると、FMトランスミッターのRF出力とチューナーのアンテナ端子とを、75Ωの同軸ケーブルで接続すれば、音質的には有利となる。
電波として飛ばして受信するのも楽しいと思うけれど、有線接続もまた楽しいはずだ。
パイオニアのExclusive F3とオーレックスのST720の音を聴きたいがために、FMトランスミッターを導入して、音声信号をFM変調して送信。
それを受信して聴くというわけだが、少し考えると、FMトランスミッターのRF出力とチューナーのアンテナ端子とを、75Ωの同軸ケーブルで接続すれば、音質的には有利となる。
電波として飛ばして受信するのも楽しいと思うけれど、有線接続もまた楽しいはずだ。
ベートーヴェンの交響曲第六番。私にとって頻繁に聴く曲ではなかった。
若い頃はめったに聴かなかった。一度も聴かなかった年があるくらいだった。
その頃と比べると、十年ほど前からわりと聴くようになった。これといったきっかけや理由があったわけではなく、
なんとなく六番のディスクに手が伸びることが増えていった。
なのでディスクもそれほど持っていない。いまではTIDAL、Qobuzで、いろんな指揮者の六番が聴ける。
それでも聴いてこなかった演奏がある。よく知られている、名盤と世評も高い録音であっても聴いていなかった。
きちんと聴いたのは、昨年8月のaudio wednesdayだった。
さそうあきら氏にDJをお願いした。
ベームウィーンフィルハーモニーの「田園」は、音楽を聴き始めたころのさそうあきら氏を虜にした音楽(演奏)と聞いていた。
MQAで出ていたのは知ってはいたが、六番もだがベームの演奏も、あまり聴かない私は買っていなかった。
できればMQA-CDで鳴らしたいと探したけれど、8月の回までには見つけられなかった。
その後も時々検索していたけれど、やっと手に入れることができた。
「五味オーディオ教室」との出逢いから、今秋で五十年。
いろいろおもうことがある。
「虚構を継ぐ者」になれただろうか、とおもう。
(その21)へのコメントがfacebookであった。
池田勇氏が、朝倉昭氏とスピーカーはダイヤトーンなんかのロクハンでいい、と話をした──ということを言われていたのをどこかで読んだ記憶がある、というコメントだった。
池田勇氏も朝倉昭氏もカートリッジメーカーの創業者であり、エンジニアである。
この二人がスピーカーはロクハンのフルレンジでいい、と発言されているのであれば、なかなかに興味深い。
カートリッジとスピーカーは、どちらも変換器(トランスデューサー)だ。
動作原理もフレミングの法則に基づき、片方は音の入口、もう片方は音の出口だ。
なのにカートリッジは小さく軽い。
スピーカーは、特に最近は大きく重くなっている。
スピーカーは小さくなければならないとは考えていないものの、
アナログディスクのころからオーディオをやってきている者からすると、カートリッジとスピーカーの規模の違いの大きさには、釈然としないといえば、そうである。
スピーカーは部屋の空気を相手にするものだから、部屋の大きさが違ってくれば、それに応じて──という面もある。
そこが同じ変換器でもカートリッジとスピーカーの明らかな違いではあっても、ロクハンのフルレンジでも音は鳴る。
1977年ごろ、ウイン・ラボラトリーズというカートリッジメーカーがあった。
SDT1という同社のカートリッジは、速度比例型ではなく振幅比例型あったし、出力レベルも相当に高いモノだった。
このカートリッジならば、そこそこ出力音圧レベルの高いスピーカーならば、ダイレクトに接続しても、そこそこ鳴ったと思う。
同じ出力音圧レベルのスピーカーよりもロクハンのフルレンジの方が、スムーズに鳴ってくれるとも思う。
Xという文字を両天秤として捉えていると、
Xを描く線の一本は自己肯定の音(必ずしもポジティヴなわけではない)であり、
交叉するもう一本は自己否定の音(決してネガティヴなだけではない)である。
レコードのレーベルにヒゲをつけるかけ方をしている人がいる、と書いた。
先日、これもソーシャルメディアで流れてきた動画でも、そうだった。
外国人男性で、かなり高価なアナログプレーヤーを使っている。
盤面に針を降ろす時は慎重に丁寧にやっているふうだけど、
その前のターンテーブルプラッターにディスクをのせる時、
無頓着にセンタースピンドルの先端で、レーベル面を擦っている。
その外国人の男性がいくつらいなのかははっきりしないが、三十代から四十代くらいに見えた。
ヒゲに関しては、世代も国の違いも関係ないようだ。ヒゲに無頓着な人は私よりも上の世代にもいるのを知っている。
ヒゲに無頓着な人が、アナログディスクの音を語る──。
少し前にソーシャルメディアを眺めていたら、オーディオ評論家A氏は、オーディオ評論家B氏の後継者的位置にいる、という投稿が表示された。
A氏とB氏とでは、B氏の方がオーディオ評論家歴はかなり長い。だから後継者的位置という表現が、そこでは使われていたのだが、
これを読んで、そんなふうに考える人がいるのか──、としか私は思えなかった。
どこをどう捉えれば、A氏がB氏の後継者というふうになるのか。
A氏とB氏のあいだに共通したものを感じたことは、ほぼない。
この投稿をした人は、そう感じる理由を述べてなかった。
オーディオ関係者でもなかったと感じた。
ということは、一読者として、A氏とB氏の書かれたものを読んで、A氏はB氏の後継者的位置と感じたのだろう。
私は度々人それぞれと書いてきてるが、ここでもそう言うしかないのか、と思っている。
人の感じ方は皆違って当然だから、そう感じたとしてもそれはその人の感じ方だから、あれこれ言うことではない。
それはわかった上で、この人以外にも、そう感じている人がいるのかが気になる。
釣りの世界では、「フナに始まりフナに終わる」と言われている。
釣りを趣味としない私でも知っているくらい、昔から言われているし、今もそのようである。
釣りをやったことはこれまで二回だけの私だから、「フナに始まりフナに終わる」、このことについて書こうとは思っていない。
ただ、これをオーディオの世界にもってくるとしたら、フナは何になるのか。
蓄音器(それもアコースティック蓄音器)なのか、
真空管なのか、それとも「アナログ」となるのか。
何になるのか。私は、ここでのテーマであるフルレンジユニットが、まず浮ぶ。
「フルレンジに始まりフルレンジに終わる」がまず頭に浮かぶけれど、
ここでのフルレンジとは、どういうフルレンジユニットなのか。
このこともすんなり浮かぶ。ロクハン(6.5インチ口径)のフルレンジユニットであり、
トゥイーターとの同軸型はここには含まれない。
ダブルコーンでもシングルコーン、どちらでもいいし、センターキャップに金属ドームを採用していてもいい。
シングルボイスコイルであれば、いい。
では振動板の材質は? となると紙にこだわる気はないが、紙が、やはり一番にくる。
口径は4インチでも8インチ、10インチでもいいでは、と言われらば、あえて反論はしないけれど、私は、ここでは6.5インチ口径のシングルボイスコイルのフルレンジユニットが、釣りのフナに当たると感じている。
私が中学生の頃に買ったラジカセは、6.5インチ口径のフルレンジユニットが入っていた。
2ウェイのラジカセが出始めていたように記憶しているが、購入した(できた)のは、フルレンジユニット一発ラジカセだった。
こうやってチューナーのことを書いていて、もしここに挙げた機種を全て手に入れられるようなことが起ったとして、どう楽しむのか。
先ほどAliExpressを眺めていたら、FMトランスミッターを見つけた。
車載用のモノが多いが、小型ながら据置型もある。入力はアナログの他にUSBも備えているので、デジタル入力にも対応している。
そういえば昔、テクニクスからSL-FM1というアナログプレーヤーが出ていた。
32,800円の普及クラスなのだが、型番が示すようにFMトランスミッターを搭載していた。
しかも乾電池(単一乾電池六本使用)でも動作可能だった。
どんな人が買うのだろうか、どんな使い方をするのか──、
なぜテクニクスはこんな製品を出したのだろうかと、やや冷めた目で見ていた。
でも今になって、FMトランスミッターを使って手持ちのチューナー、
パイオニアのExclusive F3とオーレックスのST720から音を出せる状態にしておくのもいいなぁ、と思っている。
たぶんこれから先も2A3を使ったアンプの音を聴くことはないと思っている。
そんな2A3なのだが、一時期、二本だけ持っていたことがある。貰った2A3だった。
未使用の程度の良い2A3だったのに、手にとって眺めても、こんなアンプを作ってみようかな、というイメージが全く湧いてこなかった。
しばらく所有していたけれど、欲しいという人がいたので譲った。
それきり2A3を見ることはなく四十年近く経った。
これを書きながら2A3をもし手に入れたら──と想像しようとしても、これといって浮かんでこない。
2A3という真空管がいいとか悪いとか、そんなこととは全く無関係なところで、2A3には縁がないのも……と思う。
2A3はRCAが開発した直熱三極管。
300Bはウェスターン・エレクトリックが開発した直熱三極管。
RCAかウェスターン・エレクトリックか。
2A3に興味をもてないのは、このことが深く関係していると思っているのだが、
ここにきてRCAの直熱三極管が気になってきている。
少し前に別項で触れた45がそうだし、今回手に入れた3A5もそうだ。
真空管について、全く知らないわけではなかった。
私が通っていた小学校の各教室には、ラジオがあった。
古いラジオで、真空管式だった。
私が幼い頃は、テレビもそうだった。
なのでオーディオに関心を持つ前から真空管は、身近といえばそうだった。
とはいえ真空管について詳しく知っていたわけではない。
傍熱管と直熱管があるのも知らなかった。
直熱管を知ったのはオーディオからである。
最初に知った直熱三極管は、2A3だった。
ウェスターン・エレクトリックの300BやシーメンスのEdを知るのは、もう少し後のことだ。
2A3を知ったとはいえ、傍熱管よりも直熱管の方が音がいいみたいだ──、その程度だった。
私が中学生、高校生だったころのラジオ技術や無線と実験の誌面に2A3は、よく登場していた。
いまとは違い、300Bはあまり登場していなかった。
あの頃、直熱三極管といえば2A3が、もっともポピュラーな存在だったけれど、
なぜか2A3を使ったアンプを聴く機会は、これまで一度もなかった。
ここでは主にアルテックの604-8Gを中心としたワイドレンジ再生を目指したスピーカーの構成について書いている。
JBLの4343の成功に刺激されたのか、アルテックからも4ウェイのシステム、6041が登場した。
604-8Gを中心にサブウーファーとトゥイーターを加えている。急拵えの印象を残したまま登場したかのように感じたものの、
音は聴いてみたいと思わせてくれたが、もうこの頃のアルテックはJBLのライバル的位置からはかなり後退しつつあったこともあり、
聴くことはできなかっただけでなく、個人宅でもお目にかかったことがない。
604-8Gを手に入れて、あれこれシステムの構成を考えていると、6041の存在を完全に忘れてしまうことはできなく、
6041ならぬ6043(4341が4343になったように)という型番を勝手につけて考えてしまう。
サイズを全く無視してしまえば、追加するウーファーの口径は18インチ(ダブル使用)、さらには24インチあたりを考えるが、
あまりにも大きくなりすぎるので、いまの私の住宅環境では無理な構想でしかない。
現実的なサイズとなると、15インチ口径でf0が604-8Gよりも低いユニットとの組合せかと、なる。
でも昨秋ごろから、何も604-8Gと同口径か大口径のユニットを持ってくることにとらわれず、
12インチ、10インチ口径のユニットを複数使用するのもいい結果に結びつくのではないか、と考えを改めた。
604-8Gは古い設計のスピーカーユニット。そこに新しい設計のスピーカーユニットを組み合わせる。そこでは口径について捉われることもないのではないか。
どんなユニット(ウーファー)と組み合わせらかによって、得られる結果は違ってくるのはわかっている。
必ずしもうまくいくという保証は、どこにもないが、やってみる価値はあると感じている。
roonには、roon独自のデータベースが構築されていて、そこには演奏家、作曲家、編曲家といった音楽そのものに関する情報以外にも、
録音エンジニア、マスタリングエンジニアなど制作に関わる人たちの情報もあって、エンジニアの名前でアルバムを検索できる。
さらにはジャケットのデザイナー、メイク/ヘアリストといった情報が含まれている場合もある。
つまりさまざまな項目での検索ができる。
けれど……と私が個人的にroonに望むことは、使用楽器による検索だ。
ピアノひとつとっても、スタインウェイがあり、ベーゼンドルファー、ヤマハ、カワイ、ブリュトナーなど、多くのピアノが存在する。
スタインウェイのピアノでの録音が多いが、たとえばミハイル・プレトニョフは、モーツァルトのピアノソナタではブリュトナーを弾いていたし、最近ではカワイのフラッグシップモデルのシゲル・カワイを弾いている。
プレトニョフ以外でカワイのピアノの人はいるのか、アルバムはあるのか──、そういった聴き方をしようとしても、
いまのところroonには、そういったデータベースは構築されていない。
まずはピアノでやってほしいと思っているのだが、叶うだろうか……。
今は2026年3月。
あと一年と少しで、岩崎先生が亡くなられて五十年になる。
さらに一年と九ヵ月足らずで、岩崎先生の百回目の誕生日を迎える。
没後五十年と生誕百年が、やってくる。
ルドルフ・ゼルキンが言っている。
“One should not play music; one should let the music play itself.”
(音楽を演奏すべきではない。音楽に自ら奏でさせるべきだ。)
スピーカーの鳴らし方も同じではないか。