QUAD・ESLについて(その25)
それに6dB/oct.以外のネットワークでは、並列にはいるコンデンサーなりコイルの存在があり、
サイズ項の(その37)、(その38)、(その39)、(その40)、(その41)でふれた、
信号系のループの問題が発生してくる。
ネットワークはフィルターであり、そのフィルターの動作をできるだけ理想に近づけるためには、
アース(マイナス)線を分離していくことが要求される。
スピーカーのネットワークは、基本的にコンデンサーとコイルで構成される、さほど複雑なものではないのに、
スロープ特性だけをとりあげても、けっこう端折った書き方で、これだけある。
なのに、この項の(その11)でふれた人のように、「だから素晴らしい」と断言する人が、現実にはいる。
なぜ、その程度の知識で断言できるか、そのことについて考えていくと、ある種の怖さが見えてくる気がする。