サイズ考(その39)
内蔵ネットワークのアース(マイナス)線を、こうやって分離していくと、
たとえばJBLの4343は、4ウェイで、ウーファー以外の3つのユニットにはレベルコントロールがついているから、
スピーカーシステムから出てくるアース線は、最低でも13本になる。
4343では、さすがに試したことはないが、アース線をきちんと分離していく効果は大きい。
自作スピーカーの2ウェイなら、それほどの手間をかけずに、このような配線に変更できる。
ネットワークがスピーカーシステムに内蔵させれ、
パワーアンプとスピーカーシステム間を1組のスピーカーケーブルで結ぶのは、
見直すべき時期に来ているのかもしれない。
ネットワークの動作原理を考慮すれば、アース線を分離すべきであろうし、
アース線をなんでもかんでもいっしょくたにした状態で、ひじょうに高価なスピーカーケーブルを導入したとして、
そのケーブルが真に優れたものであったとしても、
その効果のほどは、実際のところ、かなり半減しているのかもしれない。
半減といえば、せっかくの高価なスピーカーケーブルを導入しながらも、
ケーブル長があまっているからと、トグロをまかせていては、単なる自己満足で終ってしまう。