サイズ考(その40)
スピーカーのネットワークの回路図は、ちょっと探せば、いろんなところに載っている。
そのウーファー部分だけでいいから、抜き書きしてみる。
そして入力のところはオープンになっているはず。そこに、実際の使用ではアンプが接がられるわけだから、
オープンのままにしないで、アンプを示す三角マークを書いてもいいし、
アンプはスピーカーにとって信号源であるから、丸の中に「〜」を描いた記号で閉じてみる。
ネットワークのコイルやコンデンサーの値は入っていなくていい。
この回路図を見ると、いくつものループ(環)があることに気がつかれるだろう。
ネットワークなしの場合だと、アンプとスピーカーの間にはなんら素子は介在しないので、
ループは、大きいものがひとつだけである。
−6dB/oct.のネットワークの場合は、コイルが直列にはいるだけであり、このループに関しては変化はない。
−12dB/oct.以上のネットワークとなると、並列にコンデンサーが挿入されることになり、
このループが増えることになる。
しかもそのループは重なっていることに注目してほしい。