トーンアームに関するいくつかのこと(リニアトラッキング型・その1)
1970年代後半から1980年ごろは、リニアトラッキング型トーンアームを搭載したアナログプレーヤーが、いくつかあった、と書くよりもいくつもあった、と、書いた方がいいかもしれない──、そう思わせるほど、あった。
まずB&OのBeogramがあった。リニアトラッキング型トーンアームに、あのデザイン。手元に置きたいプレーヤーだった。
ヤマハからは、PX1が出た。続けてPX2、P750も出た。パイオニアからはPL-L1が出て、普及モデルのPL-L5もリニアトラッキング型だった。
テクニクスはレコードジャケットサイズのプレーヤー、SL10でリニアトラッキング型を採用している。
マカラのプレーヤーもあったし、ルボックスからもB790が登場した。
ダイヤトーンからは縦型のアナログプレーヤー、LT5VC、LT5Vがあったし、これらよりも少し前には、ハーマンカードンからは、Rabco ST7とRabco ST6があったし、私がオーディオに興味をもつ以前のモデルとして、マランツからModel 12があった。
1980年代に入ると、海外からリニアトラッキング型トーンアームが、単体として登場してきた。
それらのいくつかはステレオサウンド 87号で取り上げている。
この記事、「スーパーアナログプレーヤー徹底比較 いま話題のリニアトラッキング型トーンアームとフローティング型プレーヤーの組合せは、新しいアナログ再生の楽しさを提示してくれるか。」は私の担当だった。
ここで取り上げているモデルは、全て輸入元のスタッフによってセッティングをやってもらった。
なので、試聴はすんなりトラブルなく進むと思っていたら、そうではなかった。試聴の時には、輸入元の人はいないため、私が調整するしかない。
マニュアルがあったわけでもなく、実物を見て、どこを調整するのかを判断しての作業となった。