ジュリーニのバッハ
カルロ・マリア・ジュリーニのバッハは、ロ短調ミサだ。
1994年の録音だから、CDの発売は1995年ごろか。
発売されてすぐに買っているから、聴いたのは三十年ほど前となる。
三十代前半のころ聴いているわけだが、最初から強い感動があったわけではない。
ジュリーニらしい演奏だと思ったし、素晴らしい演奏とは思いつつも、愛聴盤となったわけではなかった。
それでも聴くのをやめたわけではなかったが、頻繁に聴いてきたわけでもなかった。
何年かに一度聴く感じで三十年が過ぎた。
聴くたびに、ジュリーニの、このバッハが素晴らしく感じられるようになってきている。
ジュリーニのロ短調ミサの評価はどうだったのか。あまり知らないが、話題になることもなかったような気がする。
バッハのロ短調ミサならばリヒター盤だろう、という声が一般的なのはわかっているし、リヒター盤とジュリーニ盤のどちらが素晴らしいかは私にはどうでもいいことで、
ジュリーニ盤が私にとっては、聴くたびに愛聴盤になりつつあるということが大事なことだ。
そのジュリーニのロ短調ミサは、なぜかTIDALにもQobuzでも配信されていなかった。
ようやく昨日(5月25日)に、Qobuzで配信されるようになった。
美しいバッハだ。
聴くたびに美しく感じられるようになってきた。
だからといって、頻繁に聴くようになるわけではない。
あと何回聴く(聴ける)だろうか。
指折り数えるほどかもしれないが、ジュリーニ盤は私にとって、すでに愛聴盤となっている。