Date: 8月 2nd, 2024
Cate: 日本のオーディオ
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日本のオーディオ、これから(取り残されてきているのか・その7)

一週間前はインターナショナルオーディオショウだった。
ブースをまわっていろんな音を聴いていると、ふと、思い出す音もある。

もう一度、聴きたいな、と思う音だったりもする。
今回思い出していたのは、けっこう前にノアのブースでの音だった。

スピーカーはソナス・ファベールのCremonaだった。
アンプは、当時のノアが扱っていたVTLの管球式だった。

無骨な外観の、このアンプはソナス・ファベールのスピーカーの仕上げに相応しいとは言えない。
それでも鳴っていた音は、相応しかった。

私の耳には、それまで聴いたソナス・ファベールの音よりも、
ずっとずっと魅力的だった。

また聴きたいと思ったけれど、聴く機会はなかったし、
VTLの取り扱いをノアはやめてしまった。
VTLのアンプは、あまり売れなかったのか。

正直、私もこの時の音を聴くまでは、
VTLの音を聴いてみたいとは思ってなかった。
偶然のタイミングで聴けたことを、いまでも好運だったと思うほどだ。

VTLを、その後、どこも取り扱っていない。
VTLは健在だ。

ずっとこのままなのだろうか。

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