muscle audio Boot Camp(その10)
3月のaudio sharing例会で「マッスルオーディオで聴くモノーラルCD」をやった。
ここでは、マッキントッシュのMA2275の左チャンネルを低域に、右チャンネルを高域に割り当てた。
つまりバイアンプ駆動でネットワークは、アンプとユニットの間に介在していない。
ユニット構成はそのままでステレオにする場合、アンプをどうするのか。
もう一台ステレオアンプを用意して、モノーラル時と同じにバイアンプにするのか。
それともLCネットワークでいくのか。
理屈でいけば、もう一台アンプを用意してバイアンプ駆動にしたほうがいい。
それでも今回試したかったのは、
モノーラルからステレオへの移行期にオーディオをやっていたという仮定の元で、
どうステレオ化していくか、である。
LCネットワークで満足のいく結果が得られれば、それにこしたことはない。
けれどバイアンプとLCネットワークとでは経済的負担も違えば、
得られる結果も当然違う。
同じ結果が得られると考えること自体が間違っているわけで、
LCネットワークならではの良さがあますところなく発揮されれば、
どちらがいいということではなく、バイアンプもLCネットワーク、どちらもいいということになるし、
そういう結果をめざしていたからこそ、6dB直列型を試してみた。
結論をいえば、12dB並列型ネットワークの音だけを聴いていると、
やはりバイアンプにしたい、と思う。
一ヵ月前に、同じシステム(スピーカーの配置は違うが)で、その音を聴いているだけに、
よけいにそう思ってしまう。
6dB並列型にした音は、12db並列型よりもよかった。
それでも前回鳴らしたバイアンプの音を聴いていた人から「バイアンプにしましょう」という声があがった。
私もそれは同じだった。
けれどまだ6dB直列型の音が残っている。
この音を聴いてからである、バイアンプにするのかしないのかも。
実をいうと、バイアンプにするためのケーブル(フィルター内蔵)も用意していた。
このケーブルの出番はなかった。
6dB直列型の音は、そのくらいいい感じで鳴ってくれたからだ。
この音には、「バイアンプにしましょう」という声はあがらなかった。