Date: 5月 11th, 2016
Cate: 日本のオーディオ
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日本のオーディオ、これから(ブームだからこそ・その1)

私がDE ROSAのロードバイクを買ったのは、1995年5月だった。
20年以上前で、そのころといまとでは、はっきりとブームだといえる。

街に出れば、必ずロードバイクを見かける。
けっこうな数を見かけるし、けっこうな値段のモノを見かけるようになった。
自転車店の数もほんとうに増えた。
自転車関係の雑誌、ムックも増えている。

けっこうなことだと思いたい。
でも、街を走っている人の中には、明らかにバイクのサイズが合っていない人がいる。
20年ほど前もそういう人はいたけれど、いまの方が多く感じられる。

昔からいわれていた、初心者が来ると、
売れ残っているフレームを、サイズが合ってなくとも売りつける店がある、と。
そうかもしれないと思うし、そればかりでもないとも思う。

ロードバイクはそれ単体で見れば、ある程度のサイズの大きさがあったほうが、見栄えがいい。
ホイールサイズとの関係もあるのだから、そのことは解消が難しい。
そのためだろうか、自転車の見栄えを気にして、サイズが合っていなくともあえて購入する人もいるときく。
自転車店の人がよしたほうがいいとアドバイスしても、らしい。

飾って眺めておくだけの自転車(床の間自転車という)なら、そのほうがいいが、
自転車は公道を走るモノだ。
自転車しか走っていなくても、危険はある。
まして実際は歩行者もいるし、車も走っている。

そこをサイズの合っていない、つまり乗りにくさのあるロードバイクで走る……。

こればかりではない。
時速20km以下のゆっくりしたペースで走っているのに、
ドロップハンドルの一番深いところを握っている人も増えてきている。

ブレーキブラケットのほうが安全で快適なスピードなのに、と思う。

電車に乗れば輪行している人が増えた。
以前はほとんど見かけなかったことも関係しているのだろうが、
輪行バッグには前輪、後輪と外して、という人ばかりだった。

でもいまは前輪だけ外して、後輪は装着したままという人が多い。
後輪の脱着が苦手(できない)人が多いのか。

先日見かけた人は、エアロ仕様のロードバイクだった。
ハンドルもドロップハンドルではなく、タイムトライアル仕様である。

こんな仕様では、街では乗りにくいだろうにと思う。
このバイクに乗っていた人は、明らかにロードバイク初心者だった。

おぼつかなく、危なっかしい乗り方だった。
その人のバイクの値段は、かなりする。

街中では乗りにくくても、かっこいいバイクが欲しかったのかもしれない。
なのにペダルがビンディング式ではなく、一般的な自転車のペダルだった。

このバイクを売った店は、どこなんだろう……。

ブームは悪いことではない。
オーディオがブームだったから、「五味オーディオ教室」は出版された、といっていい。
オーディオがブームだったから、私は「五味オーディオ教室」と出逢えた。

ブームだから、そうでないころからすれば、売ることが楽なのかもしれない。
それだからこそ売る側の姿勢は、ブームでないころよりも問われている。

売る側とは、販売店だけではない、メーカー、輸入元も、オーディオ雑誌の出版社もだ。

いまオーディオテクニカのAT-ART1000について厳しいことを書いているのは、
アナログブームと言われていて、そういうことも含めて、だからだ。

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