Archive for category High Resolution

Date: 11月 14th, 2022
Cate: High Resolution

MQAのこと、オーディオのこと(その13)

その9)で、MQAをマンガーやジャーマン・フィジックスといった、
ベンディングウェーヴのスピーカーで聴いたら、どんなに素晴らしいだろうか、
と書いているし、
別項「黄金の組合せ(番外)」でも、
MQAとベンディングウェーヴのスピーカーこそ、
ごく私的な黄金の組合せとも書いている。

どちらも今年の2月に書いている。
この時点では、ジャーマン・フィジックスの取扱いはまだ再開されていなかった。

7月にジャーマン・フィジックスのHRS130が輸入されるようになった。
9月に銀座のサウンドクリエイトで、
十年ぶり以上のひさしぶりのジャーマン・フィジックスの音を聴くことができた。

ジャーマン・フィジックス HRS130(とサウンドクリエイト・その3)」でも、
MQAで、それもULTRA DACとの組合せで聴いてみたい、と書いた。

書きながら、ほんとうに聴ける日がやってくるのかなぁ、ともおもっていた。

どこかで聴く機会はあまり期待できないことはわかっている。
となると自分でなんとかするしかない。
そんなことをなんとなく思い始めていたときに、Sさんからのメールが届き、
終のスピーカーが私のところにやって来ることになった。

これでMQAとベンディングウェーヴの組合せが実現する。
しかもグールドもMQAで聴ける時代になっている。

Date: 11月 9th, 2022
Cate: High Resolution

MQAのこと、TIDALのこと(MQairのこと・その1)

今年6月に開催されたOTOTENでのMQAのセミナーにいかれた方ならば、
ワイヤレスでMQAの実現が近いことを聞いている。

年内には発表されるだろうと思っていたら、ようやく今日発表された。
SCL6というコーデックがMQAによる開発であり、
MQAによるMQairという名称の発表もあった。

MQAとairの造語。
分かりやすいといえば、分かりやすい。
まだ詳細は発表になっていないし、
MQair対応のモデルが、どれだけ登場するのかもわからない。

いまのところワイヤレスで音楽を聴こうとは思っていないけれど、
MQair対応のワイヤレスヘッドフォン(イヤフォン)が出てきたら、
やっぱり聴いてみたくなるはずだ。

日本でTIDALのサービスが開始になっていれば、
MQairの登場によって日本でのMQAの普及に拍車がかかるだろう、と思うけれど、
TIDALはまだである。

Date: 11月 5th, 2022
Cate: High Resolution

MQAのこと、音の量感のこと(その10)

MQAを全否定といっていいくらいに批判的である人は、
低音に関して、締まっていなければならない、と勘違いしているのではないのか。

よく締まった低音は、一般的には褒め言葉である。
そういわれてイヤな顔をする人はわずかかもしれないが、
私はロジャースのPM510に惚れ込んでいるところからもわかってもらえようが、
締まった低音を求めているわけではない。

よく締まった低音こそが最高、とも捉えていない。

ステレオサウンド 60号に「プロが明かす音づくりの秘訣」の一回目が載っている。
一回目は菅野先生である。

低音について、こう語られている。
     *
菅野 だいたいぼくは、よく締まっているのがいい低音と言われるけれども、必ずしもそうは思わないんです。やはり低音はふくよかなものであるべきだと思うんです。締まっているというのは、結局ブーミーな、混濁する、ピッチのはっきりわからないような低音が多いから、それに対するアンチテーゼとして、締まった低音=いい低音というふうに受けとられているんじゃないかと思うけれども、本来、低音は締まっていたのではいけないんで、やっぱりファットじゃないといけない。ファットでいて明快な低音がほんとうにいい低音じゃないかと思います。
 それはピアノなんかでもそうですね。銅巻線の部分というのは、とにかく膨らんだ、太い音がしなきゃいけない。締まっているというのは言い方をかえれば少しやせているわけですから、たしかに明快です。けれどもほんとうの低音の表情が出てこないと思うんです。
 ほんとうの低音の表情というのは、太くて、丸くて、ファットなものだと思う。それでいて混濁しない。言葉で言えばそういうことなんですけれども、それだけでは言い切れないような、低音の表情に対するぼくの要求があるわけです。
     *
60号は1981年9月発売の号である。
もう四十年以上前のステレオサウンドである。

もう時代は変ってきているよ、といわれそうだが、ほんとうにそうだろうか。
ソーシャルメディアを眺めていると、
いまでも締まった低音がいい低音だという発言をみかけることがある。

Date: 8月 29th, 2022
Cate: High Resolution, 日本のオーディオ

日本のオーディオ、これから(MQAのこと・その6)

HDtracksが数日前からMQAを取り扱うようになった。

TIDALでのMQAのタイトル数と比較すると始まったばかりということもあって、
かなり少ないけれど、HDtracksはダウンロード購入ができる。

TIDALは、というと、昨夏はソニー・ミュージック、ソニー・クラシカルが、
MQAに積極的に取り組むようになって、相当な数のアルバムが、
いまではMQA Studioで聴けるようになったことは、すでに書いてきた。

いま私が注目しているのは、ワーナー・クラシックスである。
こちらも夏あたりからMQAに力を入れてきている。

ソニーはアナログ録音や最新録音だけでなく、
44.1kHz、16ビットのデジタル録音もMQAにしている。

ワーナー・クラシックスも同じ方針でいっているようである。
デジタル初期の録音がMQAで聴けるようになりつつある。
旧EMIの録音が、MQAで、いままで以上に聴けるようになりつつある。

アンネ=ゾフィ・ムターと
アレクシス・ワイセンベルクによるブラームスのヴァイオリン・ソナタ、
廉価盤のジャケットではあるが、MQA(44.1kHz)であるのを昨晩見つけた時は、
かなり嬉しかったし、このアルバムがMQAになっているということは──、
と思い、いくつかのアルバムを検索してみると、いつのまにかMQAで配信されている。

昨夏のソニーの勢いほどではないが、なかなか積極的なようだ。
この分で行くと、来夏はユニバーサル・ミュージックの番か。

MQAに否定的な人は相変わらずだが、MQAは確実に拡充していっている。
なのに日本は……、といいたくなる。

Date: 8月 20th, 2022
Cate: audio wednesday, High Resolution

MQAのこと、TIDALのこと(audio wednesdayのこと)

昨夏からソニー・ミュージック、ソニー・クラシカルのアルバムが、
すごいいきおいでTIDALでMQA Studioで聴けるようになっていった。

このアルバムも、あのアルバムもある。
昨年8月は、毎日TIDALにアクセスするのがほんとうにワクワクだった。

グレン・グールドのアルバムもMQA Studioで聴けるようになった。
これだけでも嬉しい限りなのだが、他にもここに書き切れないくらい、
MQAで聴きたかったアルバムの多くが聴けるようになっている。

そういうアルバムをMQAで聴くたびに、
いまaudio wednesdayをやっていたら、次回は、これをメインにかけるだろうな──、
そんなこともおもってもいた。

たとえばもし、いまもaudio wednesdayを続けていたら、
9月には“FRIDAY NIGHT IN SAN FRANCISCO”と“SATURDAY NIGHT IN SAN FRANCISCO”、
それから“ESCAPE”をかける。

いまはaudio wednesdayはやっていない(やれずにいる)から、
単なる妄想にしかすぎないのだが、
このことがaudio wednesday (next decade)を、
音なしではあるけれど始めるきっかけ(動機)の一つになっているのは確かなことだ。

TIDALで見つけた曲(アルバム)を、次の月のaudio wednesdayで鳴らす。
そういう日が来るのかどうかは、いまのところなんともいえないが、
そういう気持で音楽を聴けるというのも、楽しいことの一つである。

Date: 8月 5th, 2022
Cate: High Resolution, 日本のオーディオ

日本のオーディオ、これから(MQAのこと・その5)

8月1日に、矢沢永吉のインターネット配信が始まったことは、
ニュースになったほどだから、多くの人が知っていよう。

矢沢永吉の名前は知っていても、聴かないから関係ない、と思う人もいる。
私も、そんな一人だった──、と過去形で書くのは、MQAが関係してくるからだ。

Apple Musicでは空間オーディオでの配信もある、とのこと。
ではTIDALは? と思って検索してみても、表示されない。

歌手や演奏家が日本人の場合、
同時に配信が始まることもあれば、少し時差のようなものがあるのか、
一日ほど遅れての開始が、これまで何度かあった。

2日になれば──、と思っていたけれど、始まらない。
3日になれば──、まだである。

4日は検索しなかった。
あきらめ半分で今日(5日)、検索したら表示される。
MQA Studioでの配信だ。

TIDALのサービスが日本でも開始され、
矢沢永吉本人がMQAの音を聴き、なんらかのコメントを発したら──、
そんなことを想像してしまう。

矢沢ファンはすごい、ときいている。
私の周りには一人もいないので、どの程度なのかはわからないけれど、
そんな矢沢ファンの何割かがMQAでの矢沢永吉の歌を聴くことになったら──。

Date: 7月 26th, 2022
Cate: High Resolution

MQAのこと、グレン・グールドのこと(その6)

TIDALでMQAで、グレン・グールドを聴いていると、
以前書いていることなのだが、ハミング(鼻唄)が自然な感じで聴こえてくる。

ずいぶんと聴いてすみずみまで知っているつもりだったのに、
MQAで聴いて、ここでのハミングはこんな感じだったのか、と気づくことがある。

一ヵ月ほど前、モーツァルトのピアノ・ソナタ第十番 K.330を聴いていた。
第十一番 K.331はすでにMQAで何度も聴いてたけれど、
K.330をMQAで聴いたのは、一ヵ月前が初めてだった。

グールドのK.330は、とにかく速い。
グールドのK.331は、評価が高いけれど、K.330はそれほどではない。

ひさしぶりにグールドのK.330を聴いて、こんなにも速かったっけ? と感じたほど。
でも聴いているうちに、ほんとうに速いのだろうか、と思うようになってきたのは、
グールドの鼻唄が、じつにゆったりした感じで聴こえてくる。

以前聴いた時には、そのことに気づいていなかった。
演奏が速ければ鼻唄も速い、とつい思いがちになるのだが、そうではない。
意外だっただけでなく、
グールドにとってのテンポとはなんなのだろうか、とも思っている。

Date: 6月 22nd, 2022
Cate: High Resolution, 日本のオーディオ

日本のオーディオ、これから(MQAのこと・その4)

別項「Jacqueline du Pré」で書いているように、
6月に2022年リマスターCDボックスが発売されて、
TIDALで、かなりのアルバムが新しいリマスターで、
しかもMQA Studio(196kHz)で聴けるようになった。

“Her Early BBC Recordings”もMQA Studio(196kHz)で聴ける。
このアルバムには、バッハの無伴奏チェロ組曲が入っている。
残念ながら全曲ではないけれど、それでも一番と二番を聴くことができる。

聴けないものと思っていただけに、当時、このCDが出た時はほんとうに嬉しかった。
このアルバムが、いまはMQA Studio(196kHz)で聴ける。

こういうアルバムは買っておこう、と思いながら、e-onkyoのサイトをみると、
もちろんラインナップされているのだが、なぜかflacのみ、しかも96kHzである。

今回リマスターされたデュ=プレのアルバムは、
TIDALはMQA Studio(196kHz)に対し、e-onkyoはflac(96kHz)のみである。

理由は、いまのところわからない。
今回のデュ=プレ以外のアルバムではMQAも用意されているので、
e-onkyoがMQAを扱わなくなったわけではない。

このことはQobuzを運営しているフランスの会社、
Xandrieへ譲渡されたことと関係しているのだろうか。

Date: 6月 14th, 2022
Cate: High Resolution

MQAのこと、否定する人のこと(その4)

MQAをとにかく否定したがっている人は、いまもいる。
おそらくこれから先もいることだろう。

先日のOTOTENで、MQAのセミナーが開催された。
一時間半のほとんどは、比較試聴だった。
比較試聴の環境としてはさほどいいとはいえなかったけれど、
それでもMQAと通常のPCMとの音の違いは明らかだった。

ただし会場は縦に長く後方の席の人はどうだったのかはなんともいえないが、
前方の席でははっきりとした音の違いが聴きとれた。

このMQAのセミナーに、MQAの否定派の人たちがどれぐらい来ていたのかはわからない。
その人たちが、今回の音の違いをどう聴き取ったのかもわからない。

でも思ったことがある。
MQAの音に否定的な人は、おそらく音触という感覚をもっていない人なのかもしれない。

別項で書いているが、audio wednesdayでメリディアンのULTRA DACでMQAの音を聴いて、
音触のことを思い浮べていた。

菅野先生が音触について書かれた時、
音触を感覚的に理解できる人とそうでない人がいた。
そうでない人のなかには、音触という言葉を否定しようとする人がいた。

Date: 5月 16th, 2022
Cate: High Resolution

MQAのこと、オーディオのこと(その12)

アナログディスクの人気がいまも高いようである。
過去のアナログ録音がアナログディスクで復刻されるだけでなく、
デジタル録音もアナログディスクで登場してきたりする。

マスターがデジタル録音であれば、
カッティング前の過程でアナログに変換される。
どこのD/Aコンバーターが使われるのか──、
そのことへの興味よりも、MQAでエンコード/デコードしたら、
どういう仕上がりとなるのだろうかに、とても興味がある。

そろそろMQA処理のアナログディスクが登場してきてもよさそうなのに。

Date: 5月 1st, 2022
Cate: High Resolution

MQAのこと、オーディオのこと(その11)

別項「陰翳なき音色」で、
マルティン・フレストのクラリネットについて少しだけ触れている。

TIDALで、MQA Studioで聴いたマルティン・フレストの“Night Passages”は、
MQAの特長を伝えてくれる録音だといえる。

こう書いてしまうと、人の声ばかりなのだろう、と誤解されてしまいがちなのだが、
MQAで聴く人の声は、ほんとうにいい。
だからといって、人の声ばかりがよく再現されるということではなく、
特に人の声は素晴らしい。

同じことをフレストのクラリネットを聴いていて感じていた。
思うに、どちらも人の息づかいだからなのだろうか。

人の息は決して乾いているわけではない。
ハスキーヴォイスといわれる声であっても、そこには湿り気がある。
湿り気があるだけではなく、人には体温があるように、
その息づかいにも温もりがある。

息づかいのそういうところをMQAは聴き手に強く感じさせる。
そこで思い出すのが、ドイツの民俗音楽学者、マリウス・シュナイダーのことばだ。
     *
息、すなわち生命の力を、
身体の奥底から流れ出る音の捧げものとして、
みずからの意志で、すすんで放つ人は、
自分の人生を歌っているのだ。
なぜなら歌うことは、人生を肯定し、
みずから開放するものだからであり、
人に、そしてその仲間たちに、
幸福と繁栄をもたらすものだからだ。
(音楽之友社刊「音楽という魔法」より)
     *
MQAがもたすら恩恵とは、ここにつながっていくように感じている。

Date: 4月 9th, 2022
Cate: High Resolution

TIDALという書店(その16)

レコード芸術の3月発売の4月号は、少し楽しみにしていた。
別項で触れている、金子三勇士の「Freude(フロイデ)」の録音が、
どう評価されているのかに関心があったからだ。

レコード芸術はKindle Unlimitedで読める。
表紙をみると、特集は「激推し! 21世紀型 次世代ピアニスト」とある。

金子三勇士も若手ピアニストなのだから、
「Freude」についても、特集でも取り上げられているかも──、
と読むまでは、そんなふうに期待していた。

特集に登場するピアニストに金子三勇士は入っていなかった。
新譜紹介のコーナーにも、「Freude」はなかった。
別のページで簡単な紹介があっただけである。

「Freude」は3月4日の発売。
レコード芸術は毎月20日の発売。
だから4月号で、なんらかのかたちできちんと取り上げられるものと、勝手に思っていた。

期待して読んで気づいたことがある。
新譜紹介のところに登場しているディスクは、2月発売のものが大半だったことだ。

えっ? と思った。
3月発売の新譜が、3月20日発売の号に載っていないか、と。

きくところによると、レコード会社はサンプル盤を用意していない、らしい。
すべてのレコード会社がそうなのかどうかまでは知らないが、
けっこう大手のレコード会社でも、そうらしい、ということだ。

以前ならば取り上げてくれる雑誌の編集部には、
発売前にサンプル盤を提供することで、発売日前後の号に取り上げられるようになっていた。
それが、いまではどうも違ってきているようなのだ。

さらに貸出用のディスクには通し番号がふられていて、返却が求められるともきいている。

確かに「Freude」は3月4日発売なのだから、
それからということになれば、20日発売の4月号には間に合わない。

Date: 4月 3rd, 2022
Cate: High Resolution

MQAのこと、TIDALのこと(ABBA・その3)

昨年11月に出たABBAのひさしぶりのアルバム“Voyage”は、
MQA(96kHz)で聴ける。

“Voyage”の発売に合わせて、
これまでのアルバムもMQAで聴けるようになるのか、と期待していたが、
そんなことはなかった。

6月1日に、CDボックスが出る、という。
ということはリマスターでの発売なのか、
だとしたらTIDALでMQAで、今度こそ聴けるようになる──かもしれない。

ABBAのボックス発売のニュースを見ても、
リマスターされたのかどうかははっきりしない。

それでも期待しているし、
今回MQAで聴けるようにならなければ、当分無理であろう。

Date: 3月 7th, 2022
Cate: High Resolution

MQAのこと、オーディオのこと(その10)

「2021年をふりかえって」の(その6)と(その8)で、
MQAの音を、秘伝のタレをかけた音、と酷評する人が、オーディオ業界には数人いる、と書いた。

ここでの秘伝のタレとはネガティヴな意味で使われている。
秘伝のタレで、なにもかも一色に塗りつぶしてしまうような意味である。

秘伝のタレという表現を、揶揄する意味で使うことは、
実際に秘伝のタレを日々使い、数十年、それ以上守り続けている飲食店に対して、
失礼ではないか、とも思う、とも書いている。

でも、そのことにあえて触れなかったのは、
そういう人たちは秘伝のタレの使い方に指摘すれば、
今度は化学調味料に置き換えるであろう、とも書いている。

実際にそうだった。
これまで秘伝のタレという表現で、MQAを揶揄していた人が、
今度は化学調味料に置き換えていた。

MQAに技術的に否定的である立場をとる人がいてもいい。
MQAを私は肯定する側だが、
だからといって、MQAの技術的なところを完全に理解しているわけではないし、
MQAそのもの完璧な技術ではないと捉えているからだ。

きちんとした技術的な反論ならば、私自身、MQAへの理解を深める上でも役に立つ。
けれどMQAを否定するのに、秘伝のタレとか化学調味料といった表現で否定する。

おそらく読む人にわかりやすく、ということでの料理への喩えなのだろうが、
こういう喩えは、オーディオではたいてい何の役にもたたないどころか、
むしろ誤解を招くだけである。

そして的外れな否定でもある。

Date: 3月 5th, 2022
Cate: High Resolution

TIDALという書店(その15)

TIDALがいつから日本でサービスを開始するのか。
私は3月だと考えている。

いくつか理由はある。
といってもどれも確かといえるほどの理由ではない。

けれど、これはもしかする? と最近思っているのは、
諏訪内晶子のバッハの無伴奏のトラック表記が日本語だということ。

そして昨日からTIDALで聴けるようになった金子三勇士の「Freude」も、
トラック表記は日本語だ。

どちらもユニバーサルミュージックである。

TIDALの日本でのサービス開始が間近だということを知っているのだとしたら、
日本人の演奏家のアルバムを日本語で、ということか。
そんなふうに勘ぐっている。