ジャーマン・フィジックス HRS130(とサウンドクリエイト・その3)
私がジャーマン・フィジックスの製品のなかで、
ほんとうに欲しいと思っているのは、Unicornである。
いまはUnicorn IIになっているが、私は初代のUnicornに魅力を強く感じている。
Unicornといっても、若いオーディオマニアの人たちは知らない存在になっているかもしれない。
Unicornは、ジャーマン・フィジックス独自のDDD型ユニットを一本だけ搭載し、
独自のエンクロージュアとの組合せで、フルレンジ型としてまとめたもの。
もちろん低音は、それほど低いところまで出せるわけではない。
制約もあるスピーカーシステムではあるが、
Unicornの魅力について語り出したら止らなくなるので、
ここでは省くことにする。
私がタイムロードが取り扱っていた時代に聴いたのは、
Unicornの他には、フラッグシップモデルのGaudí、PQS402、Troubadour 40と80、
それに今回聴いたHRS130と同型のモデルを聴いている。
インターナショナルオーディオショウでのタイムロードのブース、
タイムロードの試聴室、とあるオーディオ店、知人のリスニングルーム、
そして菅野先生のリスニングルームにおいて、聴いている。
いうまでもなく、このすべてはチタン・ダイアフラム採用のDDD型ユニットである。
今回のHRS130はカーボンを採用している。
それにサウンドクリエイトでのラインナップは、聴いたことのない機種が含まれていた。
サウンドクリエイトでの試聴も初めてである。
なので、それまで聴いてきたジャーマン・フィジックスの音と比較して、
こまかいことを語ろうとは、まったく思っていない。
書きたいことは、サウンドクリエイトで聴けてよかった、ということ。
そしていちばん書いておきたいのは、MQAで聴いてみたかった、ということ。
それもできればメリディアンのULTRA DACを使って、である。