日本のオーディオ、これから(MQAのこと・その6)
HDtracksが数日前からMQAを取り扱うようになった。
TIDALでのMQAのタイトル数と比較すると始まったばかりということもあって、
かなり少ないけれど、HDtracksはダウンロード購入ができる。
TIDALは、というと、昨夏はソニー・ミュージック、ソニー・クラシカルが、
MQAに積極的に取り組むようになって、相当な数のアルバムが、
いまではMQA Studioで聴けるようになったことは、すでに書いてきた。
いま私が注目しているのは、ワーナー・クラシックスである。
こちらも夏あたりからMQAに力を入れてきている。
ソニーはアナログ録音や最新録音だけでなく、
44.1kHz、16ビットのデジタル録音もMQAにしている。
ワーナー・クラシックスも同じ方針でいっているようである。
デジタル初期の録音がMQAで聴けるようになりつつある。
旧EMIの録音が、MQAで、いままで以上に聴けるようになりつつある。
アンネ=ゾフィ・ムターと
アレクシス・ワイセンベルクによるブラームスのヴァイオリン・ソナタ、
廉価盤のジャケットではあるが、MQA(44.1kHz)であるのを昨晩見つけた時は、
かなり嬉しかったし、このアルバムがMQAになっているということは──、
と思い、いくつかのアルバムを検索してみると、いつのまにかMQAで配信されている。
昨夏のソニーの勢いほどではないが、なかなか積極的なようだ。
この分で行くと、来夏はユニバーサル・ミュージックの番か。
MQAに否定的な人は相変わらずだが、MQAは確実に拡充していっている。
なのに日本は……、といいたくなる。