Date: 2月 5th, 2013
Cate: plus / unplus
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plus(その6・補足)

「だから井戸を掘って……、と考える人が昔からいる」というのは、
ターンテーブルをモーターを使わずに回転させるために、
深い井戸を掘ってオモリが落下するエネルギーを使ってターンテーブルを廻そうというものである。

LP片面分(約25分程度)の時間、ターンテーブルが定速回転してくれればいいわけで、
オモリが井戸の底についたらモーターで巻上げて、
また落下させてレコードを聴く(ターンテーブルを回転させる)というものだ。

ただ自然落下のオモリの速度はv=gt、重力と時間の積だから落下速度は速くなっていく。
だから33 1/3rpmを25分程度維持するには、なんらかの仕組みが必要となる。
それに25分間の自然落下が可能な井戸となると、いったいどのくらいの深さとなるのだろうか。

重力を利用したターンテーブルの回転方法は、実現しようとすれば、
考えれば考えるほど、そうとうに大変なことではあることがわかる。

でも、手廻しの音を聴いた直後は、
すくなくとも一度は「井戸を掘って……」というバカげたことを真剣に考える人は少なくないと思う。

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