Date: 10月 3rd, 2009
Cate: Digital Integration
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Digital Integration(その14)

人が受け取る情報の量は、確実に増していると、といわれている。

増えているといえば、増えているといえなくもない今日だが、
黒田先生の「情報もどき」という言葉を思い出すと、
情報の量のなかには、情報・量と情報もどき・量があるわけで、
前者の量が増えているかどうかは、はなはだあやしいものかもしれぬ。

となると、ふたつの量をまとめたものは、情報量よりもデータ量といったところか。

データ(data)にも情報の意味が含まれているのはわかっているが、
情報は、information のほうがしっくりくる。

こんなことを考えていたら、川崎先生の「デジタルなパサージュ」のなかに、
「情報内容=データ性より、むしろ情報形式=メディア性が、
現代では情報の質に対して意味をもつことになることがある」
と書かれてあるのを、思い出した。

データ量とデータ性、データ性とメディア性──、
あたまのなかでくり返していたら、デジタル配信とパッケージメディアの違いは、
マスタリングの違いにおよぶように思えてきた。

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