Date: 10月 23rd, 2012
Cate: オリジナル
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オリジナルとは(続×七・チャートウェルのLS3/5A)

ロジャースのStudio Oneを、高く評価している人がいるのは知っている。
私はなにもStudio Oneが悪いスピーカーといいたいのではなく、
あくまでもBBCモニターの音に惹かれてきた私にとって、
Studio Oneは、その系列の中には含まれない、と感じた、ということである。

このStudio Oneに感じた、同じことをPM510SIIを聴いてたときにも感じていた。

Studio OneはスペンドールBCIIとほほ同じスピーカーユニット構成、
PM510SIIはPM510とほぼ同じスピーカーユニット構成、
Studio OneもPM510SIIも、BCII、PM510とエンクロージュアの構成もほぼ同じであるにもかかわらず、
私の耳には、Studio OneとPM510SII、
このふたつのスピーカーシステムがBBCモニター系列の音とは感じられなかった。

Studio OneとPM510SIIには、ひとつ共通するところがある。
エンクロージュアの材質にファイバーレジンを採用している。
ロジャースのLS7にも、このファイバーレジンは使われている。

BBCモニタースピーカーは、ウーファーの振動板に、ベクストレン、ポリプロピレンなど、
紙からの脱却が早かった。
だからエンクロージュアの材質においても、
同じように自然素材(それだけにバラツキが生じやすい)から
ファイバーレジンのような人工素材へ移行を行なうのは理解できる。

とはいうものの音を聴くと、私はどうしても、このファイバーレジンを使ったスピーカーはダメである。
どこにも魅力を感じられない。
中途半端なBBCモニターという感じがしてしまい、
これならばいっそのことまったく別のスピーカーのほうが魅力的に感じられてしまう。

BBCモニタースピーカーのオーディオ的音色に惚れ込んでいたから、
こういう感じ方になってしまう……。

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