Date: 8月 16th, 2012
Cate: 正しいもの
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正しいもの(その8)

五味先生が上杉先生のリスニングルームを訪問されたのは、
ステレオサウンド 18号に載っている「オーディオ巡礼」の中でのことである。
1971年の春に18号は出ている。

ということは、五味先生がここで聴かれたバーンスタインのマーラーは、
いうまでもなくCBSに録音したもので、ニューヨークフィルハーモニーを振ってのものである。
これもいうまでもないことだがLPで聴かれている。

「正しいもの」について書いていくためには、
まずこのLPについてふれておかなくてはならない。

バーンスタインの旧録音のマーラーの第四番のLPとは、どういうものなのか。
このLPのことは、ステレオサウンド 66号の菅野先生の「ベストオーディオファイル訪問記」にも登場してくる。
神戸にお住まいの丸尾儀兵衛氏の訪問記は、このLPのことを中心に話がすすんでいく。

丸尾氏のシステムはエレクトロボイスのパトリシアン800を、中低域から下をマランツの9K、
それよりの上の帯域をカンノアンプの300Bシングルによるバイアンプで、
コントロールアンプはマランツの7。
プレーヤーはパイオニアExclusive P3に、
カートリッジはEMT・XSD15、フィデリティ・リサーチのFR7f、シュアーV15TypeIVなど、である。

66号は1983年の3月発行の号ということもあって、
丸尾氏はまだCDプレーヤーは導入されていない。

丸尾氏がかけられたバーンスタインのマーラーはLPである。

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