日本のオーディオ、これから(韓国、中国は……・その15)
AliExpressを眺めていると、部品もけっこう表示される。抵抗やコンデンサーといった受動素子だけでなく、トランジスターやOPアンプといった能動素子もけっこう多くなってきた。
昨年はV-FETがあった。製造中止になってかなり経つから、どこか死蔵されていたのが、業者によって掘り起こされたのだろう。
もちろんそっくりなニセモノという可能性もあるが、写真を見る限りは本物のようだった。さほど高価でもなかったから試しに買ってみてもいいかなぁ、と思いつつも、私も死蔵することになりそうだから見送った。
数ヵ月間は見かけたが、売り切れてしまったようだ。
最近、気になっているのは、AliExpressで購入できる中国製の部品だ。
中国製の部品なんて──、と私も最近まで思っていた。けれど、ここにきてから少し考えは変ってきている。
私が中学生のころ、オーディオ雑誌に、MILスペックの部品というのが載るようになった。
米軍MIL規格(United States Military Standard)のことで、アメリカ軍が必要とする様々な物資の調達に使われる規格を総称した表現である。MILスペックは非公式な名称でもあったが、一般的な電子部品とはレベルの違うモノだという印象が、MILスペックとつくだけで感じられた。
中国の軍事事情に詳しいわけではないが、中国にもMILスペックに相当するものがあっても不思議ではない。ロケットも打ち上げているし、人型ロボットも進んでいるようだ。これらに使われている電子部品は、どのレベルで、どこが製造しているのか。
中国のロケットや軍事用機器に、アメリカやヨーロッパの部品が使われているのか。
一ヵ月ほど前に、金属箔抵抗を検索していた。1970年後半、ヴィシェイの金属箔抵抗を、無線と実験の記事で知った。かなり高価な抵抗だった。
少し遅れてアルファ・エレクトロニクスからも登場した、と記憶している。こちらも高価だったが、ヴィシェイよりも安価だった。
検索の結果、ヴィシェイ、アルファ・エレクトロニクスも表示されたが、同時にRJ711という抵抗も表示される。
中国製の金属箔抵抗である。