DBシステムズ DB1+DB2がやって来る(その9)
DB1は差動回路を使っていないが、電源部のDB2の定電圧回路の誤差増幅部は差動回路になっている。
1970年代の終りごろに、無線と実験かラジオ技術で、差動回路は第三次歪を発生する、という記事があった。
測定データもあったと記憶している。
DB1+DB2は、カタログで高調波歪0.0008%を謳っていた。同時代の低歪のコントロールアンプといえば、ヤマハのC2が挙げられるが、カタログ発表値で比較すると、C2は0.003%とDBシステムズの方が低い。
ただしC2は7.75V出力時の値で、DB1+DB2は3V出力時なので、同条件の比較とはならないが、低歪率を誇っていたとはいえる。
DBシステムズの設計者、David Hathawayは差動回路の第三次歪を嫌ったのだろうか。
実際のところ、差動回路が第三次歪が多いのは事実だが、これは差動回路によって偶数次歪が打ち消されることによって、第三次歪が目立つ結果になってしまっているともいえる面がある。
DB1+DB2の内部写真は検索すればすぐに出てくる。アンプ本体のDB1の内部には、調整用の半固定抵抗がない。
電源のDB2には、出力電圧を調整するために半固定抵抗は一箇所だけ使われている。誤差増幅(差動回路)のところである。
もしかすると半固定抵抗を極力省きたかったのかもしれない。