オーディオ・システムのデザインの中心(その23)
アキュフェーズのプリメインアンプの新製品E800。
写真を見て、アキュフェーズもか、と思ってしまった。
それでも何かいうのは、
一応インターナショナルオーディオショウで実物を見てからにしよう、と決めていた。
見てきた。
プリメインアンプとしてやりたいこと、できることをやった結果としての、あのサイズ。
それは理解できないわけではないが、
それにしてもプロポーションはひどすぎる。
以前ラックスのアンプのプロポーションがずんぐりむっくりしたことに対し、
否定的なことを書いた。
ラックスのプロポーションについて触れて、
アキュフェーズのE800のプロポーションに触れないわけにはいかない。
ずんぐりむっくり度は、E800が上をいく。
E800のサイズならば、いっそのことセパレート化したほうがいいのではないか。
そういう意見はありそうだし、アキュフェーズもそのことはわかっていると思う。
それでもプリメインアンプのいいモノが欲しい、という人たちがいる。
セパレートアンプの方が音のいいのはわかっているが、
そこまで大袈裟なシステムにしたくない、プリメインアンプという形態が望ましい、
そういう人の要望に応えてE800であるはずだし、
技術者として、そしてアンプ専門メーカーとしても、
プリメインアンプの最高といえるモノを送り出したい、という意気込みもあったのだと思っている。
にしてもプロポーションがひどすぎる。
サイズがある程度大きくなるのは仕方ないとしても、
なぜ、あのプロポーションのまま製品化してしまったのか。
しかもずんぐりむっくりを恥とは思っていない、
そんなふうにも見えてしまう。