Date: 11月 24th, 2019
Cate: 「オーディオ」考
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「ゴドーを待ちながら」再読(その1)

二日前にインターナショナルオーディオショウに行った。
それぞれのブースは、人が大勢入っているところもあれば、そうでないところもある。

日に何度かオーディオ評論家によるイベントを行うところもある。
人気のあるオーディオ評論家の回だと、開始時間のかなり前から、大勢の人が待っている。
毎年、そういうのを眺めてきた。今年もそうだった。

今年は、少し違った。
待っている人を見て、この人たちは何を待っているのか、とふと思った。
開始時間を待っているわけなのに、
お目当てのオーディオ評論家が登場するのを待っているのはわかっているのに、
なぜかそう思った。

何を待っているのか。
待っている人一人ひとりに、「何を待っていますか」と訊いてまわっても、
答は「始まるのを待っている」、
「○○さん(オーディオ評論家)が登場するのを待っている」、
そんなところのはずだ。

きっと、何をわかりきったことを訊くんだ、と思われることだろう。
それでも、何を待っているのか、はっきりとわかっている人はいるのだろうか。

初日にインターナショナルオーディオショウに行った。
この日の最後に訪れたのはテクニクスのブースだった。

テクニクスのブースは、他のブースから離れたところにある。
この日は歯の治療に行かなければならなかったので、
最後にテクニクスのブースに寄って、18時には会場を出る予定だった。

17時半ごろに行くと、SL-G700のデモが始まるところだった。
椅子に座って待っていると、スタッフの方がパンフレットを配られている。

SL-G700のパンフレットか、と思っていたら、MQAのパンフレットだった。
MQAジャパンの人もいて、MQAのデモも行う雰囲気があった。

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