Date: 8月 2nd, 2018
Cate: オーディオの「美」
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音の悪食(その8)

19時スタートで、あれこれディスクをかけていった。
21時をすぎたあたりに、カルロス・クライバーの「トリスタンとイゾルデ」をかける。
エソテリックから出たSACDだ。

前奏曲が終り、しばらく聴いたらフェードアウトしようと思っていた。
いい感じで鳴っているのが、途中からあきらかによく歌うような感じへと変っていった。

私だけかな、と思っていたが、そうではなかった。
結局一枚目の終りまで聴いていた。
時間があれば、全曲を聴き通したいくらいだった。

クライバーの「トリスタンとイゾルデ」のあとに、
ほぼ毎回かけているグラシェラ・スサーナの「仕方ないわ」をかける。
声の表情が、いままでにないほど濃やかになっている。

そのあとにアート・ブレイキーの「Moanin’」をかける。
実は19時前に鳴らしている。
これもあきらかに、一回目と違う鳴り方で、
何がはっきりと違っているかというと、音の伸びやかさである。

一回目の「Moanin’」も伸びやかに鳴っていた、と感じていたが、
二回目の「Moanin’」を聴くと、まだ何かによってわずかとはいえ押さえつけられていたのか、と感じる。

次に「THE DIALOGUE」だ。
これも一回目の「Moanin’」のあとにかけている。
音量設定は一回目と同じ。

出だしの音からして、音量が違ってきこえる。
あきらかに音の伸びがいいから、最初の音は、このくらいの音で鳴ってくる、と予想していても、
鳴った瞬間に驚くほど、予想を超えていた。

昨晩は、ほんとうに何もしていない。
ただただ鳴らしていただけである。
18時30分くらいからアンプの電源をいれて、ずっと治していた。

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