型番の読み方
オーディオ機器の型番が単語であれば、読み方に迷うことはないが、実際にはそうでもない。
オーディオ機器の型番はたいていはアルファベットと数字の組合せであるから、
アルファベットの部分はいいが、数字の部分をどう読むのか。人によって違ってくる。
マランツのModel 7をモデル・ナナと読む人はあまりいない。
ほとんどの人がモデル・セブンという。
このへんはまだいい。
JBLの4343となると、どうだろうか。
私はヨン・サン・ヨン・サンと読んでいる。
でも中にはヨンセンサンビャクヨンジュウサンと読む人もいる。
どちらが正しいか、ということはいえない。
4343はアメリカの製品だから、アメリカでの発音が正しい、ということになる。
4343をJBLの人たちはどう発音していたのか。
いまになって、きちんと確認しておけばよかった、と後悔している。
おそらくだが、43・43、つまりforty-three forty-threeではないかと思う。
4350はforty-three fiftyになるはずだ。
その4350を日本語だとヨン・サン・ゴ・マルと私は読む。
ヨン・サン・ゴ・ゼロでもいいわけだが、ヨン・サン・ゴ・マルである。
私のまわりでも、ヨン・サン・ゴ・マルの人が多い。
けれどこれが同じJBLの075になると、ゼロ・ナナ・ゴであって、マル・ナナ・ゴの人は、
少なくとも私のまわりにはいない。
2405は、ニィ・ヨン・ゼロ・ゴだが、ニィ・ヨン・マル・ゴの人もいる。
D130はどうか。
ディ・イチ・サン・ゼロかディ・イチ・サン・マルかというと、
私はディ・ヒャクサンジュウである。
175、375はイチ・ナナ・ゴ、サン・ナナ・ゴなのに、D130に関してはヒャクサンジュウなのだ。
私が大好きなスピーカーであるロジャースのPM510。
これはピー・エム・ファイブ・テンが正しい。
ステレオサウンド 56号、瀬川先生がそう書かれている。