オーディオレコード的という意味でのオーディオ機器(その1)
昔は、はっきりとオーディオマニア向けを謳ったLPがいくつかのレコード会社から出ていた。
一部の例をのぞき、LP、CDをふくめてレコードにおさめられているのは音楽である。
音楽を伝える・届けるためのメディアとしてレコードはあり、
だからこそ音楽が主体のメディアといえた。
けれどオーディオレコードと呼ばれるものは、音楽よりもはっきりと音が主体であった。
だからこそオーディオレコードは、蔑みの意味も込められて使われることが多かった。
とはいえオーディオマニアであれば、音の快感を知っている。
音の快感をまったく知らなくてオーディオマニアとはいえない、ともいえる。
その音の快感のためだけに存在するレコード、
それがオーディオレコードといえた。
ここでのタイトルである「オーディオレコード的という意味でのオーディオ機器」とは、
そういうことである。
オーディオ機器はレコード(録音物)を再生するためのモノである。
音楽を聴くための機器である。
けれど、ここにも音の快感が無視できない存在として、オーディオマニアならば意識する。
そういうオーディオマニアとしての部分をしびれさせる音を特徴とするオーディオ機器がある。
そういうオーディオ機器を、オーディオレコード的と捉えている。