妄想組合せの楽しみ(カラヤンの「パルジファル」・番外)
今年はワーグナー生誕200年だった。
「ルートヴィヒ」が12月下旬から公開されている。
「ルートヴィヒ」といっても、ルキーノ・ヴィスコンティの「ルートヴィヒ」ではなく、
ドイツの新作映画としての「ルートヴィヒ」である。
ヴィスコンティの「ルートヴィヒ」は1990年ごろだったか、
完全版として銀座の映画館で上映された時に観に行っている。
同じタイトルであり、ワーグナーはもちろん、ふたつの「ルートヴィヒ」に登場しているとはいえ、
比較して観るものではないだろう。
ドイツ映画の「ルートヴィヒ」はあまり話題になっていないようである。
私も二、三日前に偶然知ったばかりだ。
おすすめできる映画なのかどうかもいまのところなんともいえないけれど、
ワーグナーを聴いてきた者には無視できないものは確かである。