Date: 2月 28th, 2013
Cate: アナログディスク再生
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ダイレクトドライヴへの疑問(その8)

ステレオサウンド 48号に掲載されているターンテーブル及び軸受けの強度を現わすグラフの縦軸は、
ターンテーブル、軸受けのたわみを0から0.3mmまで表示してあり、
横軸はオモリの重さとなっている。

ターンテーブルの最外周に200gものオモリをのせてたわみを測ることに意味があるのか、
と疑問に思われる方もおられるだろう。
針圧は重いといわれるものでも3gから4g程度であり、
軽い針圧となると1gを切るカートリッジもある。

その程度の針圧しかかけないのだから、
10g程度のオモリならまだしも、200gものオモリを置いて測定する必要性があるのか。

実は私もステレオサウンド 48号の測定をパッと見た時は、
そんなふうに思わないでもなかった。
けれど、音がいいプレーヤーといわれているモノ、
私が音がいいと思っていたプレーヤーは、200gのオモリをのせてもたわみが極端に小さい。

48号で取り上げられているプレーヤーのなかには、200gのオモリをのせた場合、
グラフの縦軸の最大値である0.3mm近くまでたわんでいるものもある。

ちなみにガラードの301は、
48号の時点ではすでに製造中止になっていたため、あくまでも参考データとして載っている。
それも16年ほど使われていた301にもかかわらず、200gの荷重でのたわみは0.02mmしかない。

そしてEMTの930st。
これもステレオサウンド編集部で使われていたものにも関わらず、
200g荷重で0.01mm程度のたわみにおさえられていて、
どのプレーヤーよりも優秀な値である。

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