日本のオーディオ、これから(韓国、中国は……・その8)
(その7)を書いたのは2019年12月だから、一年数ヵ月前。
そのあいだに韓国のオーディオのことを調べようかな、と思いつつも、
ついAliExpressで、中国のオーディオのほうを眺めてしまう。
どうしてかといえば、中国のオーディオのほうにおもしろさを感じているからだ。
私がオーディオに興味をもったころの日本のオーディオ、
1970年代後半の日本のオーディオに、どこか近い雰囲気を感じとれるからだと思っている。
いろんなモノが揃っている。
玉石混淆といえば、そうであろう。
こんなモノまで、といいたくなる製品もあったりする。
それでも、別の意味で、こんなモノまで、という製品もある。
勢いというか、エネルギッシュとでもいおうか、そんなところに興味を惹かれる。
韓国のオーディオは、私の調べ方が悪いのかもしれないが、
そんな面を見出せない。
どこか、そんな時代は過ぎ去った(もしくはなかった)とでもいいたいのだろうか、
中国のオーディオと比較すると、どこかすましているかのようでもある。
それに中国のオーディオに、どこか実用的なところも感じている。
ここが、目を離せない点でもある。
別項で「五極管シングルアンプ製作は初心者向きなのか」を書いているが、
(その1)、つまり書き始めたのは2015年5月である。六年前である。
そのころは、ここまで中国のオーディオにおもしろさを感じていなかったし、
AliExpressも知らなかった。
それに中国の真空管アンプが、真空管は単なる飾りでしかなかった製品があって、
どこか醒めた目で見てしまっていた。
私は賀中国のオーディオに関心をもち始めたのは、三年ほどである。
この三年間、真空管アンプはかなりおもしろく、そして実用的になってきている。
五年前に、真空管アンプが欲しければ、
予算が限りがあれば、自作するか中古品を手に入れるぐらいだった。
それがいまや中国の真空管アンプの品揃えは、なかなかである。
真空管を製造している会社がいくつかあるのだから、
それも当然といえば当然なのだろうが、自作するにしても完成品にしても、
なぜ、こんな価格で? といえるほど安価だ。