Date: 3月 19th, 2021
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MQAのこと、TIDALのこと(その7)

インターネットを介しての音楽鑑賞に、懐疑的、否定的な人はいる。
どのくらいいるのはわからないが、少なくないと感じている。

先日、ある人から、こんなことを耳にした。
その人がたまたま読んだオーディオ関係の個人サイトに、
インターネットを介しての音楽、
それがストリーミングであろうと、ファイルをダウンロードしてのことであろうと、
伝送経路のクォリティを考えると、
とうていハイクォリティは望めない、という趣旨のことが書かれていた、とのことだ。

世の中に完璧な技術はないわけだから、
インターネットのベースになっている光ファイバーにしても、
完璧なわけでなはい。

それにTIDALのように海外にサーバーがあれば、かなり離れたところにあって、
そこから自分の部屋までの伝達経路を考えたら、気が遠くなる……らしい。

当然中継地点にブースターもあるだろう。
そのクォリティも当然音質に影響してくる。

もっといえば光ファイバーの設置の仕方も、そういうことに関係してくる──。

そう主張する人は、だからMQA-CD、SACD、Blu-Ray Audioなどに期待する、そうだ。

その話を聞いていて面白いな、と思っていた。
どんな人が、そんなことを主張しているのかは知らないが、
その人はMQA-CD、SACD、Blu-Ray Audioなどの物理メディアのマスターは、
海外レーベルからどうやって送られてくると思っているのだろうか。

アナログディスク全盛時代は、
マスターテープのコピーが海外から送られてきて、日本のレコード会社でカッティングしていた。
一部のレコード会社はメタル原盤を輸入して、プレスのみ日本で、ということをやっていた。

その場合、マスターテープのコピーにしても、メタル原盤にしても、
いわゆるモノが海外から送られてくるわけだ。

おそらく、いまもそうやって日本のレコード会社に届くのだ、とその人は思っているのだろう。

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